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輪るピングドラム 下
冠葉の本当の妹。陽毬の過去。晶馬が選んだことによって始まった高倉兄弟。自分だけが罰を受けるべきだと考える晶馬と、自分がみんなを助けなければと罪を背負う冠葉。本当の家族、本当のきょうだい、一緒に生きたいと願う彼らは、運命を乗り換えることができる呪文を目指すが、眞悧はついに冠葉を唆し……。

ピンドラ下巻。登場人物みんなが抱く望みのすべてに「愛」という感情があるんだなと感じる最終話です。この話、すごく暗喩やらほのめかしに満ちていて、読み解こうとするのが楽しい。
一人称がすごくいいなあ。ぐっとくる。アニメ最終話にあたるシーンは本当に、ぐっときた。小説は小説でこの滔々と語る物語が、アニメはアニメですごく独特な演出で魅力的に描き出しててすごい。
冠葉も晶馬も陽毬も、苹果も、真砂子もゆりも多蕗も、みんな一方通行で苦しくて、失われたどうしようなさを一生懸命埋めようとしていて、子どもたちは多くのものを失ってしまって失ったことすら忘れてしまってある意味幸せな未来を迎えることができるけれど、大人たちはその埋められなさを抱えながら生きていこうとする。子どもが世界を変えるんじゃなくて、子どもが無償の愛で、世界の不条理や大人たちの強制や、罪と罰を抱えていく、というようなお話だったように思います。
面白かった。アニメ全話みたいなー!
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