読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
「賭でもするか? 私が生き延びたら、私のために生きて私のために死ね」
高校生のときに召還されて、生きるために異世界で魔術師となった遥。戦場で自ら死を望んだ騎士をしかり飛ばし、自分の命を削って治癒魔法を施し倒れる。目覚めた遥を訪れたのは、戦場で助けた美貌の騎士だった。騎士は遥が賭に勝利した証と言い、強引に主従の契約を結んでくるが……!?(裏表紙より)
甘さなんてないのよ、という感じの、生きるためには男に徹して戦い続けていなければならなかったハルカと、美貌の騎士の戦いのお話……という印象でした。
女子高生のときに召喚されて六年。23歳のハルカは、ほぼ完全に男として立ち居振る舞いつつも、生来のまっすぐさや礼儀正しさを失わない。その様子からさらに騎士リカルドから心酔されることに。しかし「英雄」と呼ばれるようになってしまったハルカは、自身の身を守るために立ち上がることに……という序章的な一冊。
ハルカやリカルド、アルフ、セラフィの会話が、頭がいい人たちの会話だなーなんて思いました。ずっと思考を巡らせて自身の立場を守っている人たちならではの会話というか。ぎすぎすしているわけではないんですが、ずっと薄氷や刃の上を渡っているような緊張感があって、これからどうなるんだろうとどきどきしました。
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