読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
小学4年生になっても、ぬいぐるみの「くますけ」と片時も離れられない成美は、交通事故で突然両親を亡くして、ママの親友の裕子さんに引き取られた。裕子さんはとても優しい人だけれど、成美には誰にも言えない秘密があるから、くますけ以外を信じることができない……。正常と異常、現実と非現実の境界にある閉ざされた少女の心の内面をモダン・ホラーの手法で描く異色の長編。(裏表紙より)
ぬいぐるみの「くますけ」と意思疎通が出来る10歳の成美。ぬいぐるみを抱えて幼いと思いきや、考え方が非常に大人びていて、異常と言われるほど。
両親の死に負い目を感じ、引き取ってくれた裕子さんとその旦那さんに気兼ねして、という少女の葛藤も描かれ、ホラーなんですが、最後はほっこり終わってくれそうで……。
と思っていたら……! ぬいぐるみって恐いと思う終わり方でした。幸せを望むが故の狂気。ぬいぐるみと女の子の絆は時に恐ろしい。
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