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 イヴァンとアニャ、ふたりの結婚を賭けて蒔かれた蕎麦の種は見事に芽吹き、アニャはようやく結婚を受け入れた。家族となったアニャとマクシミリニャンに、山暮らしの知恵や山の養蜂技術を教えてもらいながら、イヴァンの山暮らしはますます充実していく。そんなある日、山の麓にある村マーウリッツァに向かったイヴァンとアニャは、お世話になっている草木染め職人の老婦人、ツヴェートが倒れているのを発見して…!?
苦労人な養蜂家と蜜薬師の新妻が幸せいっぱいに送る新婚物語、完結巻!(カバー折り返しより)

働き者同士の夫婦と家族のお話の下巻。山暮らしの大変さ、熊に襲われたりするところなど、日々の描き方がなんだか『大草原の小さな家』を思わせる。
イヴァンには幸せになってほしいので家族とはしっかり距離を置いて付き合ってほしいんだけれど、できればちゃんと実家のみんなが改心したところが見たかったな。大騒動の後、男性陣が女性陣にイヴァンがどれだけ働いていたかしっかり叱ってもらうとか。
そういえばやけに現代的な単語が出るので、これはどのくらいの時代が舞台なのかと首を傾げていたんですが、豪華客船が沈んだらしいという記述をタイタニック号だと思うのなら、舞台は意外と近現代なんですね。きっと彼らの暮らしはあっという間に変わってしまうんだろうな……。
そう思うと、イヴァンの妻や家族に対する考え方は素晴らしいし、アニャがそういうイヴァンと巡り合えたことはとても素敵なことだと思うな。
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Author:月子
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