読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
オクルス湖のほとりで暮らすイェゼロ家は、養蜂業を営む大家族。だが、イェゼロ家の男どもは皆ぐうたらしていて働かず、十四番目の子として生まれた末っ子のイヴァンだけが、幼い頃から十三人の兄に代わって必死に一家を支えてきた。
家族にこき使われるイヴァンだが、偶然出会った山の男・マクシミリニャンから「一人娘のアニャを嫁にもらってほしい」と懇願され、岩山を登った先にある、人里離れたマクシミリニャンの家へと向かうことに。そこで初対面した花嫁のアニャは、蜂蜜を使って人々を癒すという“蜜薬師”だった!?
苦労人な養蜂家と蜜薬師の新妻が、大自然の中で送る賑やかな新婚生活。美味しいものたっぷり&幸せ満載な、癒しの山暮らし物語!!(カバー折り返しより)
養蜂家のイヴァンの家族は、まるで蜂のよう。女王である母を頂点に、兄嫁や姪たちがせっせと働き、兄や甥たち男性陣はみんな仕事などしなくていいと怠けてばかり。唯一イヴァンだけが働き者だが、双子の兄サシャと彼の妻ロマナの諍いに巻き込まれたことで、自らの人生を見つめ直す。
「働いて当たり前」「頑張って当たり前」という状況にすっかり慣れてしまっていた若者が、それ以上に頑張り屋で働き者、けれど頼ることもしっかりできる素敵な女性と家族になるお話。読んでいて、イヴァン、イヴァン……! とあまりの仕事ぶりに涙が出そうになる。そう、頑張って仕事をして当たり前、っていうのは健全なようでいてそうじゃない場合があるんだよなあ……。
お互いに相手に好意を抱いているのに蕎麦の芽に思いを託すのがいじらしい。
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