読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
国を滅ぼされた皇女パトリシアと、彼女を助けた隣国の王太子クロード。結ばれない運命のもと深く愛し合う二人に、クロードの妹リセアネはヤキモキしていた。大国の皇帝グレアムに嫁ぐことになったリセアネは、二人の恋が実るよう、14才もの年の差のグレアムに後押しを願い出るが……「全てがうまく運んだ暁には貴女をもらおう」割り切った政略結婚ながら、聡明で頑張り屋なリセアネを愛しく思い始めていた彼の言葉に、リセアネの胸は高鳴って!?(裏表紙より)
ウルトラスーパーハッピーエンド!! 最高のロマンス小説でした! めちゃくちゃ泣いたー……。
愚帝の娘ながら、喉を突かれて声を失い、自由を失っても、皇族としての義務を忘れずに民と国を憂い、国が滅んだ後も忠実な乳母とその娘の侍女を守ろうとする皇女パトリシア。誰もが認める将来有望の麗しの王太子クロード。
女神のような美貌と観察眼と行動力を有しながら、賢い兄姉に対してコンプレックスを抱く王女リセアネ。大国の王で、未だ重臣の軽視の目を払拭しきれずに気を抜くことができずにいるグレアム。
この二組が強い結びつきで互いの幸福を願い、行動する。周りの人たちすらも幸せにしていく展開。もちろん苦しい部分は冒頭からあるんですが、誰かのために行動できた瞬間が嬉しくて嬉しくて涙が出てしまう。幸せになりたいしなってほしいと思えたことが、心から喜ばしかった。
読んでいて想像以上にきゅんきゅんしたのがリセアネとグレアム。関連作の「ナタリア姫〜」のときは不安要素がありそうなリセアネでしたが、王妃として立派に務めを果たすところも、グレアムとのやりとりもめちゃくちゃ素敵で! 愛される王妃ってこういう人なんだろうなという印象でした。
とても素敵な作品でした。すごくよかった!
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