読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
町外れの森に住む魔女エリシア。ある日、彼女が家に帰ると、薄汚れた服を身につけた人間の幼子が食料棚を漁っていた。手には、朝食用にとっておいたミルクパン。
腹はたつが、殺すのもめんどくさい。だが、高値で少女を売ろうにも、教養を身につけさせねばならない。そのため仕方なく少女と暮らしはじめたエリシアだったが――。
これは、嫌われ者の魔女と孤独な少女の愛と絆の物語。(Amazonより)
孤独な魔女と一人ぼっちの少女が家族になるお話。
魔女エリシアの悲惨な過去も含めて、壊れてしまいそうな幸せを大事に大事にするような物語で、とても心が温かくなりました。彼女の境遇も力も、その結果も悲しくて惨いんですが、それでも歯を食いしばって、周りに攻撃的にならなければ上手に生きていけなかったんですよね。
そんなエリシアの心を溶かすのは、世間知らずだけれど純粋な少女カナリア。もちろん別離が控えているわけですが、カナリアを迎えにきたことできっとエリシアは過去をやっと振り切れたんだろうなあ。
幸せなエピローグもとてもよかった。ここが人も魔女も魔法使いも愛した世界であるといい。
PR