読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
広告代理店に勤めるニックは常に自信に満ち溢れ、女性に対して優位に振る舞ってきた。だがある日離婚した妻の元にいた一人娘としばらく一緒に暮らすことになるが、まったく父親らしいことをしたことがないニックに娘は冷たい。さらにはヘッドハンティングされてきたというやり手のダーシーに会社のポジションを奪われる始末。焦ったニックはなんとかしようとするが、うっかり手を滑らせてしまい、バスルームの浴槽にドライヤーを落として感電してしまう。だがそれから女性の心の声が聞こえるという能力を得てしまい……。
当時のジェンダー観に基づいた作品。2000年でこうだったのかあと面白く見ました。
男性という立場に甘んじて女性や弱者に鈍感なニックが、まったく無視し続けていた女性の声、それも彼女らが飲み込んで当然という風潮の真実の心の声を聞くという展開はものすごく面白い。それを利用して立場を上げていくのは、小物感がありつつも憎めないところがありますね。俳優さんの魅力もあるでしょうけれど。
すごくいいなあと思ったのが、父親に愛想をつかしていた娘がニックを突き離しても、本当に大事なときにはちゃんとすぐ駆けつけたところ。これまで心の声を聞いたことでの変化もあると思いますが、娘の危機を救ってくれるのはすごくよかった。
PR