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とらわれ舞姫の受難  君に捧げる最後の告白 (角川ビーンズ文庫)
「ルーナ、おれは君が好きだ。でも、さよならだ——」皇帝イシュトによる囚われ生活にも次第に慣れ、現状を受け入れつつあった〈剣ノ舞姫〉ルーナ。しかし突然「君に自由を返す」と告げられ、皇宮から追い出されてしまう。ずっと一緒にいたのに、今頃なぜ——? あまりの一方的なやり方に納得がいかないルーナは、彼の本心を探るために皇宮へ戻ろうと奔走するが!?とらわれ舞姫とストーカー皇帝の受難の日々、常々完結!(裏表紙より)

徐々に人らしい不器用さでルーナへの思いを強めていくイシュトは、自らの寿命が尽きかけてきていることを感じながら、ルーナを自由にしたいと思うようになる。でもその気持ちが一方的なのが、実にイシュトらしいなあと思います。
アダルシャンシリーズのときも思ったけれど、雨川さんは男性同士の、恋愛ではない不器用な愛情を書くのがお上手だなあ、なんて。イシュトとロキのすれ違い気味の愛が最後に少しお互いに届いたようでよかったです。
ルーナが最後までたくましく凛々しいルーナでよかった。ふたりとも幸せになれー。
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Author:月子
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