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「ルイス・ダウエルが亡くなった」──騎士・サディアスが告げたのは、モニカの師であり王国で最も有名な魔法使いの訃報だった。恩人であり、父親のような存在でもあった師匠の死を受け入れる時間さえないまま、モニカは遺品整理に駆り出される。物であふれたルイスの部屋の片づけをサディアスも手伝ってくれるのだが、落ちていた紙に足を滑らせた彼は小瓶に入った正体不明の魔法薬を頭からかぶってしまう。こんな事態、魔法使いとして最大のミス! しかし彼の濃紺の瞳に見つめられ、不覚にもドキドキしてしまうモニカ。もしかして、そういう系の薬じゃ──そう思ったとき「なんだか無性にあなたを殺してしまいたくなる」──な、なんで……!?(Amazonより)
有名な魔法使いの末の弟子のモニカ。優秀な兄弟子たちと比べられて出来損ないと言われながら、魔法薬の扱いは他の魔法使い以上の腕前。しかしその師が亡くなり、気持ちの整理がつかないまま遺品整理を行うことに。その付き添いとして騎士ルイスと関わるようになるが、彼が謎の魔法薬をかぶってしまう……主人公とヒーローの関係性はタイトルがすべてを言い表していますね。
ヤンデレや激重感情要素は弱めで、擬似家族や擬似兄妹の描写が印象的。遺品整理のあたりのリアルさがね……残された人はとにかく動くしかないという。言葉にはしないけれどみんなモニカのことを大事に思っているし、みんな家族なんだなあと感じるところがとてもよかったです。サディアスは妹大事なおにいちゃんたちにいっぱい突かれればいいと思うよ!
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