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“骨牌使い(フォーチュン・テラー)”の鏡〈2〉 (富士見ファンタジア文庫)
〈骨牌〉の王国であるハイランドの王を補佐するすぐれた骨牌使い、その中でも隠されし骨牌にして強大な力を持つ〈十三〉。それがアトリの本来の姿であった。
 つきつけられた現実をとらえきれない、そんなアトリの前に姿を見せたのは〈斥候館〉に残してきたはずの親友・モーウェンナだった。追い打ちをかけるように、彼女は言った。
「〈骨牌〉のひとり、〈塔の女王〉とは、このモーウェンナのことじゃ」
 一方ハイランドと対立する〈異言〉のものたちは、〈十三〉を狙って次なる行動をはじめていた……。
 数奇な運命に翻弄される少女アトリの成長、冒険、恋を描いた日本ハイ・ファンタジーの金字塔! 激動の第二巻!!(カバー折り返しより)

内容紹介でネタバレするの止めてください! と思った第二巻。ハイランドの王の都に到着したアトリは、そこで選ばれし〈骨牌〉だけでなく、王にまつわる複雑な事情を知ることになる……。世継ぎの君とのあれこれはにやにやですね! ファンタジーにおいてとても美味しいものです。選ばれた運命を持つ少女、それも、力に翻弄され、すべきことが分からない、自分すらも分からない少女が、同じようなものを背負っている世継ぎの王子とぶつかったり一緒にいたりするのはとてもときめきます。
血にまつわる物語なのだろうというのは感じていたんですが、アトリだけでなく、ハイランド王に関するものも悲しく、濃く。これがまだ語り終わっていないという過去の出来事とどう関わってくるのか。楽しみです。
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