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“骨牌使い(フォーチュン・テラー)”の鏡〈1〉 (富士見ファンタジア文庫)
 腕の良い占い師だった母を亡くしたアトリは、娼館〈斥候館〉の女主人の寵愛をうける占い師。今日も館の花の祭りに招かれていた。館では年下の親友モーウェンナから頼まれて骨牌占いをするが、その最中に因縁をつけられたアトリは、その場にいたひとりの青年・ロナーを占う羽目になる。そこでアトリに選ばれた札は不吉なものだった……。
 祭りの帰り、何者かに連れ去られそうになったアトリは、母から受け継いだ大切な〈骨牌〉が、音もなく光の粒となって消えゆくのを目にする。その直後、異形のものに襲われる——。
 少女アトリの成長、冒険、恋を描いた日本ハイ・ファンタジーの金字塔が全三巻で登場!(カバー折り返しより)

〈骨牌〉と呼ばれるカードから不思議な力を引き出すことのできる、骨牌使い。母を亡くしたアトリは自らの由縁を知らないながらも、毎日穏やかに暮らしている。しかしある日、彼女を〈十三〉と呼ぶ青年と出会ったことで、世界の運命が回り出す、というもう序盤からわくわくしっぱなしのファンタジー。
骨牌と呼ばれるものはタロットカードを連想させて、正位、逆位などが関わってくる模様。十二枚あるはずのそれぞれを司る存在がいて、十三番目というのが世界の成り立ちに関わってくるらしい。主人公が女の子というだけでも垂涎ものですが、やはり世界観がとてもいいなあ! 神話が生き、土の上に人がいる世界の物語。一巻目は人物の顔出しという感じなので、二巻も楽しみに読もう。
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