読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
「おめでとうございます、聖巫女マヤ!」
次々とひれ伏す侍女たちを前に、高校生・内家摩耶は途方に暮れていた。むせかえる草の匂い、不思議な声の鳥たち、そして深い森に抱かれた建造物。ここはマヤ文明の都市国家のひとつ、ヤシャウチェ。飛行機事故から生還したはずの摩耶が目覚めたのは、現代ではありえない場所だった……。
運命の紡ぎ手に選ばれた少女の想いが今、時を越える——!(裏表紙より)
古き良きビーンズ文庫! な話でした。家庭に居場所もなく、たった一人心を許している幼なじみの明寿加とは、メールでやりとりするだけの、摩耶。政治家の父が首相になるという時、摩耶は外国の学校へとやられるが、その飛行機が事故に遭ってしまう。目覚めた摩耶は遥かなときを超え、マヤ文明の都市国家で、巫女として生きている状況にあった。
価値観が全く違う環境で、巫女としての能力が危ぶまれつつも、生きていこうとする摩耶。ざっくりと人が死ぬのと、神と巫女という信仰が色濃いせいで、なんだか血なまぐさい(だがそこがいい!) 一人の女の子が、自分の大事なものを抱えたまま、その時代に生きていくと決めたこと。そして再び巡り会うものがあったのだと思うと、想像が広がるお話でした。
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