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森へようこそ (ピュアフル文庫)
海外勤務の母と別れて、大阪に行くことになった少女・美森。彼女が暮らすことになるのは、大阪郊外の「紅葉谷」と呼ばれる自然豊かな森の洋館だった。そこには両親の離婚後、一度も会っていなかった父親と、双子の弟・瑞穂が待っていた。登校拒否児の瑞穂は、「植物の声が聞こえる」という不思議な少年……。『ビート・キッズ』の著者が描く、ちょっと不思議で心温まる家族再生の物語。〈解説・令丈ヒロ子〉

みんな少しずつ欠けてしまっている家族が、美森や瑞穂ののびやかさにともなって、ゆっくりと形を取り戻していく家族もの。
美森の強さがちょっとびっくりするくらいなんだけど、学校での、大多数による無視やらがリアル。明確ないじめっ子は存在しなくて、クラス全体を見ると、居場所がない……というのが、刺さる。
完全にすべてが変わったわけではないんだけれども、美森も瑞穂も、これからどんどん強くなっていくんだろうと思いました。
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