読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
獣人の国の獅子王と政略結婚をすることになった王女に仕えるメイド、ソニア。彼女にはある密命があった。それは獅子王の暗殺! 主のため、悲壮な決意を胸に獣人の国に向かったソニアを待っていたのは、野蛮な獣ではなく、優しい獣人達だった。王の片腕である黒豹の騎士クレインと親しくなり、ソニアの決意は次第に揺らいでいく。そんなある日、訪ねてきたクレインが人の姿に変化して…。え? 獣人ってお腹が空くと人の姿に変わるんですか? メイドと獣人騎士との人外ラブ!!(裏表紙より)
かっっっっっっっっっっわいすぎか!!!?!?!? と悶え打ったメイドと獣人騎士の恋愛ファンタジー。設定が巧みすぎてきゅんきゅんしたしめちゃくちゃ楽しかった!
顔に傷を負ったため不遇の扱いを受けている心優しい王女は、父王の命令で下賤とされている獣人国の王に嫁ぐ、普通ならこれが主役なんでしょうが、主人公は王女に仕える孤児だったメイドのソニア。王女様を絶対お守りする! という強い使命感を残酷な王に利用され、王女が嫁ぐ獣人国の王を暗殺しろと命じられるという。
この時点で、ああ王女様は幸せになるし王様はちゃんとやり返してくれるのね、とわかる安心感。
オルデネア王国の日々は新鮮で、獣人たちの描写がめちゃくちゃ好み! 換毛期や冬眠があるとか、仕事のやり方、彼らの身体や個性のこと、読んでいてすごくわくわくしたし、ソニアが生き生きしているのが伝わってきて嬉しかった。
母王妃のことは別にいらなかったかもと思うくらい、王はちゃんと懲らしめられたし、嫁ぎ先でコーネリアはエドガルド王と想いを通じ合わせたし、ソニアは愛する人を見つけて、ルイはトラウマを克服しつつあって、とハッピーエンドにも大満足。
色気たっぷりのエドガルド王も素敵でしたが、不器用で実直な騎士のクレインもヒーローの魅力があって、一冊で二人のヒーローを楽しめるお得感も最高。
めちゃくちゃ楽しかったです。ときめきました!
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