読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
1191年の末、獅子心王リチャードの軍勢はついに聖都イェルサレムに迫った。おりあしくサラディンが病に倒れ、イスラム陣営は混迷を極める。ラスカリスとルイセを失い、失意のヴァレリーに、今や十字軍側の参謀となった『蒼狼』ことキヤトが牙をむく。果たしてこの都を守り抜くことが出来るのか? そして、和平のために、ある「政略」が進行する……。ヴァレリーたちの運命は? 怒濤の第五弾。
シャラザードの本心というべき、心の内面が描かれる。病的な執着。彼女の事が描かれるのが少し意外だった。シャラザードはヴァレリーとエルシードを迎える側であり、それ以上の何者でもないと思っていたから。だがそれだと、五、六巻で強く描かれようとする、ヴァレリーとイエス・キリストを重ねる手法が生きなくなるんだろうか。
ヒロインの記憶喪失(幼児退行?)という美味しい要素があるのに、あんまりライトノベル的盛り上がりがないなと思ったり。もうちょっとヴァレリーとなんやかんやあっても良かったんじゃないかな。
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