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ジハード〈6〉主よ一握りの憐れみを
ヴァレリーとアリエノールの婚姻による共同統治はつかのまの平和をもたらした。勢力の微妙な均衡の中、仲間たちと別れ、ヤーファで過ごすヴァレリー。しかし要衝アスカロンの支配をめぐって、和平は決裂しつつあった。両陣営の内部で続発する不穏な動き。多くの仲間の死……。そしてついにヴァレリーとエルシードの運命を賭けた最後の戦いが始まる。傑作歴史エンタテイメント、感動の大団円。(裏表紙より)

最終巻。
途中の巻から、現在の文章から過去の事を述べる文に入る事があって、時系列が上手く整理できずに混乱する事がよくあった。
アリエノールが穏やかになっていて、これが彼女本来の姿なのかと思った。マリアンは違うようだったけれど、アリエノールはヴァレリーに対して娘のようであるのが本来の姿ではないのだろうかと私は思う。
彼女が行けと言った時、戻ってきたヴァレリーの愚かさは美しかったと思う。
あとでwikiで調べてみたんだが、西洋人のアル=アーディルは空想上の人物らしい。本当はサラディンの子どもにアーディルがいるみたい。アーディルの子どもがアル=カーミル。スルタンになる。ということで、この「ジハード」のヴァレリーはエルシードと結婚して王位を継ぐと思われる。
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