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マルドゥック・ヴェロシティ〈1〉 (ハヤカワ文庫JA)
戦地において友軍への誤爆という罪を犯した男——ディムズデイル=ボイルド。肉体改造のため軍研究所に収容された彼は、約束の地への墜落のビジョンに苛まれていた。そんなボイルドを救済したのは、知能を持つ万能兵器にして、無垢の良心たるネズミ・ウフコックだった。だが、やがて戦争は終結、彼らを”廃棄”するための部隊が研究所に迫っていた……『マルドゥック・スクランブル』以前を描く、虚無と良心の訣別の物語。(裏表紙より)

「マルドゥック・スクランブル」以前、ボイルドを主人公としたハードボイルド小説。文体は必要最低限の表現を省いて、/や——を駆使したもの。初めてそういう小説を読んだ。
12人(本当は13人だった)の人間が特殊能力を駆使して、任務をこなすというものだが、その戦闘シーンが特殊な能力を使って行われる為、ありふれたものではなくなっていて、先が読めずにページを次々に繰ってしまう。
スクランブルを読んだ身としては、スクランブルで憎めない、だが最強の敵だったボイルドの人柄、懸命さに打たれる。そうして無垢が、まだ白ではなく透明であるようなウフコックの可愛らしさにきゅんとする。
ただ裏表紙のあらすじにある通り、無垢、つまりウフコックと訣別する物語である為に、それを覚悟して読まねばならないと思っている。
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