読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
悲しくてあったかい女子高生の物語。
あこがれの同級生に、告白する間もなくふられた僕。そして僕をふった張本人である彼女は、僕を無理やり連れて学校をさぼると言い出して——「scratches」。偏屈そうなおじいさんが一人で暮らしているはずの隣の部屋のベランダで、タバコをふかす変なおじさん。おじいさんの親戚だという彼と、ベランダでぼんやりすることが多い私は、次第に話をするようになり——「サブレ」ほか計4作品を収録。4人の少女たちの、トホホでワハハな日々を描く、哀しいけれどあったかい、珠玉の青春ストーリー。(裏表紙より)
「scratches」「Run! Girl,Run!」「タカチアカネの巧みなる小細工」「サブレ」の四編。
ラノベと言われるような作品をたくさん出しているレーベルで出る短編っていうと、あんまり上手じゃないものが多いように思うのですが、柴村さんは短編中編でもばっちり面白いなあ。個人的に、短編は「スベッてない」ものが面白いと思うんです。
「scratches」は『プシュケの涙』などの由良三部作関連作品。最初にこれがくるとおっと思うなあ。
それから、やっぱり「サブレ」がいい! 日常の中の特別とか、変だなって思いながら学校社会を生きてるところがいい。学生ものはそういうところが、びしびし刺さっていいなあ。
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