読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
アンナは由緒正しい伯爵家のご令嬢。しかし実は、父が遺した借金に追われる日々。
ジェラルドは「金で爵位を買った」と言われる男爵家を継いだ青年銀行頭取。しかし実は、国に借金を踏み倒されて銀行は火の車。
そんな二人が、現状打破のため良縁を得ようと参加した慰霊祭で知り合った! 肩書きを信じた二人は、勢いで王子の前で結婚の約束を交わしてしまったけれど——!?(裏表紙より)
凍れる皇帝と政略結婚した令嬢の切ない歴史恋物語『氷雪王の求婚』、敵国の将を愛してしまった王妹と将軍の『たとえ許されない恋だとしても』も、湊作品のどちらも大好きでしたが、今回はお金がないヒーローとヒロインの金策、かつ利益重視の結婚物語でした。とても明るくて、楽しかったー!
王子の異母妹(しかし王族とは認められず、援助も受けられない貧乏令嬢+工事、内職で働く)と、銀行の頭取(有能、かつ行員には慕われているけれどお金に困っている)。お金がない、お腹いっぱいになりたい、というようなことが書かれるわけですが、ここまでヒーローが「おなかをいっぱいにしてあげなくては……!」と思う話だとは思わず、にやにやして読みました。アンナも、王子の異母妹、かつ伯爵令嬢にしては、すっごく庶民的で普通の娘さんなので、まあ口がよく回る……笑 おしとやかでなく活発に動き回るところが、なんだかいいなあと思いました。
でも、一番好きだと思ったのはジュジュさんですよ! なんだあのひと! 借金取りのくせにお母さんみたいじゃないか! めっちゃいいひと! 好き!
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