読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
今宵も、夜明宮には訪いが絶えない。泊鶴宮の蚕室で、大切な繭がなくなったという宮女……。一方、花娘を通じ城内での謎多き失せ物探しも舞いこんで!? 烏妃を頼る者は日に日に増え、守るもののできた寿雪の変化に、言いようのない感情を抱く高峻。やがて二人は、真実眠る歴史の深部へ。鍵を握るのは名もなき幽鬼か、あるいは——。圧倒的中華幻想譚、待望の第四弾!!(裏表紙より)
じりじりと世界の秘密に近付いている第四巻。思惑はそれぞれあるだろうけれど、やっぱり根本は烏漣娘娘なのか。後宮妃の懐妊もあり、5巻はよりいっそう大変なことになりそうな予感がするぞ……。
賑やかになった居場所に落ち着きを見出し、守るべきものだと思う寿雪がとても愛おしく、そして切ない。彼女を孤独に押し込めようとする世界の成り立ちが辛い。『烏妃』がそういうものだと思っている人たち、他にも、沙那賣の在り方。そういうものを守りたい気持ちも、壊したい気持ちも、どちらも守りたいものがあるからで。
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