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若奥様、ときどき魔法使い。 (コバルト文庫)
魔女が玉座に座り、貴族は魔法使いであるオムニア王国。優秀な魔法使いであるバイオレット伯爵レンの妻ローズは、たまにしか魔法が使えない落ちこぼれ魔法使い。王国では、春を呼ぶ魔女——春荒れの魔女——が現れず、冬の精霊があちこちで悪さを働いていた。しかも魔法使いたちが氷漬けにされるという事件も発生。そんな折、女王はローズこそが春荒れの魔女だと言い、拘束しようとして!?
落ちこぼれ魔女の若奥様に隠された力とは!?(裏表紙より)

内容紹介にあるお話「バイオレット夫人と冬枯れの魔女」、ローズとレンの結婚までの出来事を描く「薔薇とすみれの結婚行進曲」、ローズの腐れ縁(?)の令嬢リナの恋を描く「曇りのち雨、ときどき恋わずらい。」の三編。
いやあ、もう、世界観からして乙女チックで素晴らしかったです! なんて可愛らしいお話だろうか!
四季の魔女がいて、現在春荒れの魔女が不在のために冬が続くオムニア王国。この世界で魔法使いは、自分だけが使える魔法があり、ローズは無機物に命を与える魔法を持っていた。しかしとある事件をきっかけに魔法がたまにしか使えない落ちこぼれになっており。
でもこのローズをまるごと受け止めて愛してくれているレンの存在があるから、ローズは頑張ってくれるんですよねえ。いい子だ。そして素敵な夫婦だ。
気が強くて意地っ張りなところがあるリナの恋も可愛らしくて、うまくいってよかったなあ。彼女が夏燃えの魔女になったら面白そうだなあと思ったり。
命を宿したぬいぐるみが出てくるので、ああかわいいなあと思っていたら、後半には魔法バトルがあったりして、本当にロマンチックかつ大胆で素敵なお話でした。ときめきたっぷりで面白かったです。
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Author:月子
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