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光待つ場所へ
自身の才能を信じて絵を描いてきた清水あやめは、同級生の映像作品に打ちのめされた「しあわせのこみち」。息をするように嘘をついてきた「チハラトーコの物語」。中学の合唱コンクール、天木と松永郁也の出会いの話「樹氷の街」。三つの短編集。

「しあわせのこみち」に信じられないほど打ちのめされる。うわああってなる。どこが分かるって言ってしまうとあれなんだけど、本当にすみませんごめんなさいって言いたい。清水の気持ちも分かるし、田辺の気持ちも分かるし、翔子の気持ちも分かってしまう。
清水がつけた「幸せの小道」が出てくるこの話が、「しあわせのこみち」というひらがなのタイトルになっているのは、なんだかとてもいい。
「チハラトーコの物語」はアングラ的な何かを感じさせつつ、傷付いた人の話なのかもなあと思う。最後に希望が見えるという。アマノウズメ役をやったのは、『太陽の坐る場所』の彼女だと思われる。
「樹氷の街」。秀人があんまり出てこないけど、椿・愛なのはよくわかったので満足。天木は少し足りないなあと、鷹野と比較して思ったりする。みんなで何かをやり遂げる話は『名前探しの放課後』の方が勢いがあって好きなんだけれども、こっちの温かい感じもすごくいい。
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