読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
本当は2016年の出来事だった。元軍医のジョー・ワトソンがベイカー街221bに帰ると、同居人の半電脳探偵シャーリー・ホームズが珍しく慌てている。なんとジョーは9カ月前に結婚して、221bを出ていたというのだ。だが、ジョーには結婚の記憶がなく、現在を2015年と勘違いしていた。まもなく、覚えのない求婚をしたという〈クラブ・ボヘミア〉のオーナーが依頼人として221bを訪ねてくる。オーナーは、婚約以前に付き合っていた異性装着者のエイレネことアンドリュー・アドラーから脅迫を受けていた。オーナーとジョーの記憶欠落に伴う婚姻のケースは極似している。その原因を作っているのかもしれないエイレネは、ロンドン市内で、会員制のマッチング・キャンプを主催しているらしい。さっそくシャーリーは現地潜入を試みるが、その後、連絡が途絶えたまま221bで帰りを待つジョーに、とある結婚式の招待状が届く。それは、英国を揺るがす一大スキャンダルの端緒に過ぎなかった……大好評の登場人物全員性別逆転&現代版ホームズ・パスティーシュ第3弾。(カバーより)
百合ホームズ第三弾。原典でいうワトソンの結婚絡みのお話とアイリーン・アドラー登場のお話ですね。性別が変わっているのでここでは彼女は彼になっています。
このジョーの語り口がいいんだよねえ! 民族だのお国柄だのロンドンのあれこれがにじむ文章がとてもいい。これは取材しないと書けないよなあと思う。
ジョーの結婚というか離婚の話から、シャーリーとエイレネにはらはらさせられたりとか、どこで決着がつくのかわからなくてどきどきして楽しかった。最後の最後に彼女と彼女と彼でビーチにいるシーンがすごくよかったなあ。
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