読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
両親失踪、自宅差し押さえ…突如天涯孤独の身になった高校生の万丈は、父が残した伝言通り、東銀座にある「ガルボビル」に向かう。そこで初対面の祖母「石さん」に出逢い、彼女と一緒に暮らすことになるのだが、どうやらそのビルには奇妙な先住者たちがいるようで。訳ありな者どもが集うガルボビル界隈で、石さんと万丈はちょっと不思議な商売を始めることになって…!?(Amazonより)
野梨原節炸裂!!! という作品。後半の急展開には置いていかれましたが、常盤に関するエピソードや台詞には大切なことがたくさん詰まっていて、弱ったときに読み返したいなあと思いました。
何よりも石さんの台詞。「昔はよかった」と言われるのが当たり前のように自分でも思っていたんですけれども、いまの方がよくて当たり前という感覚をすごく大事にしたいと思ったんです。確かに大変なこともあるし、過去の思い出の輝きは褪せないけれど、いまだから楽になったもの、軽くなったものは数知れないなとしみじみしたんですよね。
素敵な作品でした。
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