読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
都で腕利きの料理人として働いていた鈴霞は、ひょんなことから皇太子・圭鷹の正妃に迎えられることになって——!? しかし、圭鷹は妻を愛せない。それどころか、誰のことも……。君王となるために周囲から心を閉ざし、自ら育てた奈落芋だけを口にしている“偏食”皇太子を前に鈴霞は!? 始まりは、偽りだらけの政略結婚だった……。身代わり花嫁の美味なる食譜が謎を解く、中華後宮恋物語。
心解ける……おいしい中華後宮ミステリー!(裏表紙より)
中華で後宮で身代わり花嫁。毒殺未遂もあるよ、犯人はいったい誰かな! という盛りだくさんな内容なのですがとにもかくにも料理が美味しそう! 描写や単語が中華な雰囲気を作っていてすごいなあと感嘆して読みました。
前作の人たちは関わってくるのかなと思って読み進めていたら、出てきたんですけれども悲しい事情が明らかになったり、それがこの巻で結構重要なことだったりなどして、やっぱり後宮や皇帝の近くではすべて幸せに終わるなんてことはないんだな、と悲しく思いました。けれどそのリアルさがこの作品の面白みでもあるんだろうな。
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