盲目の王女レイアは、父とともに離宮に幽閉されていた。召使いのダフネに密かに虐待され、父を愛し、物語と音楽で世界を育んだ。しかし、ある日その世界はあっという間に崩れ去ってしまう。
前半部分と後半部分でまったく話が変わってしまって、思わずひっと息を呑みました。前半部分では完璧だった世界が、最後の部分でもろくも崩れ去っていく感覚が、ぞっと感じられて。どういうことなの! と思って読んだ後半は、レイアの言うような闇の濃い世界になっていて、明暗がすごくて面白かったです。種明かしはぎょっとした。衝撃的だった。
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