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沙漠の国で大統領が暗殺され、内閣は総逃亡。「仕方ない。私たちで国家やってみる?」立ち上がったのは、日本人少女ナツキをはじめ後宮の少女たち——。ハードな今日を笑い飛ばし、明日へ進み続ける彼女たちが、最後に掴み取るものは!?(帯より)

力強くて素敵なタイトルだなあと思っていたんですが、中身も大変素敵でした。これは少女小説だと思う!
紛争で両親を失った日本人少女ナツキ。チェチェン出身で将来有望で聡明なアイシャ。面倒見がいい姉御肌のジャミラ。後宮でありながら女性教育機関として機能するここアラルスタンで暮らす少女たちは、現大統領を支える若衆となるはずだった。大統領が暗殺されるまでは。
後宮という閉ざされた世界で暮らす(と言いながらも結構自由だ)少女たちの友情と戦い、国を支え守り政治をし、大人たちと渡り合う。場所が場所なだけに大変危険極まりない状況にもなるんですが、強くしたたかな彼女たちは力を合わせて綱渡りをする。
沙漠という国柄のせいか、全然じめっともしていないしアンニュイでもないし、カラッとして、とても明るくて気持ちのいいお話だった。みんなものすごく頭が良くて自分のすべきことをわかっているので、上手くコトが運ぶだろうかという不安はあるんだけれど人の失敗や過ちで台無しになるっていうストレスがなかったんだよな。すごく心が軽くなる読書だった。面白かった。
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Author:月子
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