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宮崎駿が、チベットの民話をもとに、オールカラーで描いた絵物語です。
谷あいの貧しい小国の後継者シュナは、実りの種をたずさえて、はるか西方にあるという豊穣の地をめざす。その地には、人々の飢えを除く黄金の穀物が美しく輝いているというのだ。
「この民話のアニメーション化がひとつの夢だった」(あとがきより)アニメーション演出家・宮崎駿のもうひとつの世界。(裏表紙より)
宮崎駿のモチーフになったものがいくつも見つかる。ナウシカだったり、もののけ姫だったりする。なんと言っていいのか分からないけれど、すごく好きだ。恵まれない地や、孤独な旅や、人を売り買いする残酷な現実、待つ苦しさ。ラストの描き方も、物語的ですごく好きだった。
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