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読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
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鬼の跫音 (角川文庫)
刑務所で作られた椅子に奇妙な文章が彫られていた。家族を惨殺した猟奇殺人犯が残した不可解な単語は哀しい事件の真相を示しており……。(「(けものへん)(ケモノ)」)。同級生のひどい攻撃に怯えて毎日を送る僕は、ある女の人と出会う。彼女が持つ、何でも中に入れられる不思議なキャンバス。僕はその中に恐怖心を取って欲しいと頼むが……(「悪意の顔」)。心の「鬼」に捕らわれた男女が迎える予想外の終局とは。驚愕必至の衝撃作! 解説・京極夏彦(裏表紙より)

私が友人を殺したのを鈴虫が見ていた。その犯行が明らかになり……「鈴虫」。
刑務所で作られた椅子に掘られた謎のメモを発見した青年は、何故それが残されたのかを調べ、事件の真相に行き着く「(けものへんでケモノと読みます)(ケモノ)」。
祭りの夜、自らの犯行を回想する「よいぎつね」。
作家のもとに泥棒が謝罪に来る。なんでも貯金箱を盗んだという。心当たりがあった作家は友人を訪ねるが……「箱詰めの文字」。
彼女と彼の幸せな日常を綴る記録は、とある秘密を隠していて……「冬の鬼」。
同級生の一人からいじめのターゲットにされている小学生。ある日その中になんでも閉じ込めることができるというキャンバスを持つ女性と出会い、消してほしいものを願う「悪意の顔」。
全編後味の悪い短編集。誰かが死んだり、殺したり、奪ったりなど、人の持つ悪意すなわち鬼が描かれる。みんなどこか壊れていてぞっとしました。悪意だらけだ。
すべての話に烏と「S」という人物が出て来るのがすごーくいや。Sというのはすべて違う人なんだけれど、共通して「S」の仮称が使われているのがすごく不吉で気持ち悪い(褒めています)。
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Author:月子
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