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時計塔の怪盗―白き月の乙女 (一迅社文庫 アイリス り 1-1)
白い時計塔に住む純白の少女怪盗クリスは、呪いによって永遠を生きる青年・大怪盗クリストルと共に月夜を舞って美術品を盗む。そんなクリスを、漆黒の少年・ササラは恋愛感情を隠しながら探偵として追いかけていた。幼なじみの彼の制止をふりきって、怪盗を続けるのは——ある目的のため。
あなたは自らが呪われ孤独になると知りながら、ひとの悲しみを救えますか? 残酷な運命に立ち向かうピュアな怪盗が華麗に登場!!(裏表紙より)

てっきり西洋風世界観のファンタジーなのかと思ったら! 独特の価値観のある世界で面白いなあ。これだったら15歳の怪盗、15歳の少年探偵が警察に協力している、という設定が少女漫画みたく無茶でなくて不自然でないなあ。面白いなあ!
幼なじみ少年少女の距離感とか、子どもを見る大人の目とか、それでもひたむきに己の思いに生きていく人たちとか、読んでいて自然と応援したくなる登場人物たちだな、と思います。恋愛に重きが置かれていない感じがいいなあ。ちょっとだけ児童文学寄りのような。でも設定は非常にマンガ的で、その比重が心地いい。
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