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ゲイ・スタディーズ
1997年の本なので、また違った見地が必要なんだろうけれど、90年代後半のゲイの現状を、ゲイの歴史、欧米での状況を踏まえつつ、「ゲイ・スタディーズ」を論じる。
「ゲイ・スタディーズ」とは、「当事者たるゲイによって担われ、ゲイが自己について考え、よりよく生きることに寄与すること、さらに異性の間の愛情にのみ価値を置き、それを至上のものとして同性愛を差別する社会の意識と構造とを分析することによって、同性愛恐怖・嫌悪と闘っていくのに役立つ学問」(本文より)と定義されている。
色々分からないところも多いのだけれど、「私は同性愛者です」と宣言されなければ異性愛者としてカテゴライズされている、暗黙の了解が存在している社会に、改めて不思議だなあと感じたり。
「同性愛者に理解があるよ」ということは、多くの場合、それは社会に流布している間違った同性愛者観である、ということに、すごく納得されたり。この場合、多くの色んな「理解」に当てはまることだなと思って、すごく興味深かった。
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