読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
歌手の母の運転する車に乗っていたヘンリーは事故に遭った。だがそのとき奇妙なことが起き、二週間前のある日に飛ぶ。戻って来た彼のもとに「大人になった君」という男性が現れ、ヘンリーがタイムスリップ体質であることを告げて消えた。やがて大人になり司書として働いていたヘンリーは、自分を知る、見知らぬ女性クレアと出会う。彼女は子どもの頃、いまよりも未来のヘンリーに出会い、恋をしたと言って……。
タイムトラベル体質の持ち主が、過去や未来をいったりきたりする。そこで出会う運命の恋、必ずやってくる終わりのときと、生まれてくる子どもの秘密。時間ものとして初めて見る設定でとても面白かったです。過去はどうしても変えられないという設定を貫くことで、どきどき感よりも、どのように生を全うするかと寄りそう気持ちになれたのも大きかった。宝くじを当てて大金を手にするのはロマンですね笑
そしてラストが、とてつもなくよかった。いまこの瞬間にあなたはいないけれど、生きていくさきにあなたと出会える未来があるかもしれない。走っていくクレアと、それに応えるヘンリーの台詞、素敵でした。
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