読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
平等な世界のコミュニティー。そこに生きる住人たちは、決められた衣服をきて決められた家に住み、さだめられた薬を服用して、その時が来れば長老会によって仕事を与えられる場所。その時がきたジョナスは「レシーヴァー」という記憶を受け継ぐ仕事を与えられる。しかしそこで知ったのは、このコミュニティーから排除された差別や戦争、憎悪、そして愛という記憶と感情だった。この世界が間違っていると感じたジョナスは、コミュニティーの脱出を決意するが……。
原作が児童文学の『ザ・ギバー 記憶を伝える者」という作品。近未来的な世界で統一された人々の生活を送る中、一人の少年が秘密に触れ、世界を解放する話。
王道展開であっさりめのSF作品なんですが、演出がいいなあ。最初はモノトーンだった世界が、記憶に触れるにつれ色を持っていく。感情を覚える。いいことばかりではなくて怒りや暴力も。自分よりも弱い者を守り、与えたいという気持ちが芽生えることが人類の進化の始まりだったのかもしれないなあ、と思ったり。
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