読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
とある田舎町に住む少年ジェス。貧しい家で、父は仕事で忙しくすぐ下の妹ばかりを可愛がり、母は末っ子の赤ん坊ばかりに構い、二人の姉たちからは意地悪をされ、妹のメイベルにはまとわりつかれいつも面倒をかけられる。学校では貧乏の子とからかわれ、居場所がない。ただひとつ、絵を描くのだけは得意……。そんなある日、クラスに転校してきたレスリー。両親が作家だという彼女は、賢く、偏見を持たない、自由な発想ができる女の子だった。彼女と親友になったジェスは、小川を超えた森の向こうに空想の国「テラビシア」を作り、二人で遊び始める。
児童文学が原作。空想の国で遊ぶ二人だけれど、別れの時が……と、展開は分かっているものの、やっぱり辛かった……。
レスリーの言動が、もうほんと、こんな子が側にいたら救われるよ! という感じで。閉塞感を感じて、居場所がなくて、もがいて苦しんでいるのに誰もそれを知らないという状況で、レスリーのような子が現れたら、世界が変わるだろう。少しずついろいろなことがうまく回って、けれどそんな彼女を一瞬でも邪険にしたことによって、別れてしまうことになったジェスの痛みと苦しみが、本当に見ていて辛かった。でも、ずっときつく当たられていたお父さんに抱きとめてもらえてほっとしました。
最後に橋をかけるのは、とても暗示的だなあと思いました。閉ざされた世界が開かれたのだろうし、その向こうではジェスはレスリーに会うことができるということかもしれない。とてもいい映画でした。
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