読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
戦時中のアメリカ。ニューヨーク社交界のトップに位置するマダム・フローレンスは、夫と音楽をこよなく愛していた。だが彼女は歌の才能には恵まれていなかった。妻のため、夫のシンクレアは仲間内での音楽会を開き、批評家たちを買収、新聞に好意的な論評を書いてもらい、関係者には真実を告げないよう奔走していたが、ある日マダムはカーネギーホールで歌うと言い出して……。
1944年。実在の出来事を下敷きにした作品です。これ、本当に行われていたのだとしたらすごいな。買収でなんとかなるものなのかと思うと興奮してしまう。そこまでして妻を守りたかったし、夢を壊さなかった夫や周りの人たちの愛情が、なんともいえず染みる。演じているのを見ているだけでも愛嬌のある人だと思ったし、世間ずれしてなかったんだろうなと思いました。
愛するものを愛したままでいさせてあげたいという、その気持ちが最も尊い。最期まで夢を守り抜いた人たちに拍手を送りたいです。
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