忍者ブログ
読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
[1734]  [1733]  [1732]  [1731]  [1730]  [1729]  [1728]  [1727]  [1726]  [1725]  [1724
クリムトの名画「黄金のアデーレ」。第二次世界大戦の最中ナチスに略奪され、その後、オーストリア政府のものとして国の美術館に飾られてきたそれを、「それは私の伯母のもの。私に返して欲しい」と国を相手取って訴えたマリア。その親戚で駆け出し弁護士のランディは、自分の出世のためにその仕事を引き受けるが、その絵に対するマリアの思い、そして当時の人々の思いに触れていく。そして、出された判決は。

観てからだいぶと経つのですが、とてもいい映画でした。
まず、アデーレ役の女優さんが絵にそっくりで、ほんと綺麗なんですよ! ミステリアスな、物憂げな美人で。
戦争が始まり、ユダヤ人狩りが始まった、その息詰まるトーンや褪せていく街の色、家族との永遠の別れ、そこに置いていかざるをえなかった人々の気持ちというのが、話が進むにつれてどんどん増してくる。そして、ラストのダンス。その映像に「辿り着く」「取り戻す」という気持ちがぶわっと沸き起こって、涙が滲んでしまった……。
派手な映像もないし、暗いトーンのシーンが続くこともありますが、本当にいい映画でした。
PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
Profile
Author:月子
読んだものやら見たものやらの記録
Search
Calender
10 2024/11 12
S M T W T F S
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
Archive
Shopping
Analyzer
Counter
忍者ブログ [PR]