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どこの国にも所属しないスパイ組織「キングスマン」。その一人に列せられる候補だった青年が一人、死んだ。その息子エグジーは、母子家庭で育ち、母のやくざな恋人に暴力を振るわれながら、母と幼い妹を守ろうとしている。しかしある日チンピラ相手の喧嘩で逮捕されてしまったエグジーは、父が死んだ時にやってきた男から渡されたペンダントとそこに書かれた連絡先、合言葉を用いて釈放される。そして、出てきたエグジーを迎えたのは、エグジーにペンダントを渡したあの時の男。彼、ハリーは、キングスマンの一人で、エグジーを候補に推そうというのだった。
はちゃめちゃなスパイ映画だと聞いていましたが、ある瞬間から凄まじいセンスを爆発させ、「これはもしかしてとんでもないバカ映画なのでは……」と疑いながら観ましたが、とってもかっこいいバカ映画だったと思います(褒めてます)。
イギリスが舞台で、スパイ組織の基地もそこにあるので、キングスマンたちのコードネームがアーサー王と円卓の騎士というのもいいし、指導教官が魔術師マーリンというのに心くすぐられます。かつ、キングスマンたちは貴族の血統、ハリーが「マナーが人間をつくる」と言うように、スーツに革靴、メガネ、傘、ペンなど、とってもイギリス紳士な服装で動くので、とってもかっこいい。
権力者の子どもで有名大学の出身である他の候補生たちと比べて、ごく一般的、どちらかというと下の方にいるエグジーは自らの天性の身体能力と機転で候補に残っていくわけですが、抜きん出ていくその爽快感も楽しいし、ハリーからマナーとは、紳士とは、キングスマンとは、ということをレクチャーされるようなシーンもとってもいい。おじさまと少年、とってもいいです。
しかし、途中から、ゲームみたいな複数人による凄まじい殺し合いシーンが始まったり、最後に花火が上がったりと(ほんと、「きたねえ花火だぜ……」って感じ……)、独自のセンスを噛ませてくるその感じ、嫌いじゃないんだけどなんとかならないか!(笑いながら突っ伏す)悪趣味なんだけど、嫌いじゃない……。
分かりやすい映画だったので、何も考えずに「たーのしー!」と思えました。面白かった。
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