読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
早坂紫は、母親の望みどおり有名進学校の生徒となったが、心のどこかで自分の人生に不安と疑問を抱えたままだった。ある日、紫はピアスだらけの派手な少年に声をかけられ、追い回される。彼は自分の学校で行われるショーのモデルを探していた。そして紫は、デザイナー志望の天才、ジョージと出会った。
テレビ放映されていたものがすっごく琴線に触れてしまい、盛り上がって原作を買い、映画も二度目の視聴です。……当時りぼんっ子だったくせに矢沢作品は幼い自分には取っ付きづらく、ほとんど読んでいなかったので、多分パラキスが最初にきちんと読み通した矢沢あい作品です。映画、原作、映画という触れ方だったので、原作は原作、映画は映画のいいところが感じ取れていい見方をしたと思いました。
連載当時女の子がときめいていたものを、現代で映像にしたらこういう風に撮るのかーというきらびやかで鮮やかな画面と、キャラクター。他の作品に関わるところはだいぶと削除されており、私はそれが原作で好きだったのですが、映画は取っ付きやすくなっていて面白かった。ただ、男をいい感じに踏み台にするモデル出身の早坂紫という人の物語がすごく面白かったので、映画はちょっと安易かな……と思ったりしました。それから原作は、美和子、嵐、徳森くんというただではいかない幼馴染み関係と、紫とジョージの対比、そしてオチのつけかたが面白かったので……。
映画は、ちょっと歳食ってるキャストだなと思ったのですが、紫がやっぱりモデルとして輝いているのが感じ取れて素敵でした。室内の様子や、色味なんかも綺麗。漫画のゴージャスな洋服はちょっとおとなしめになっていましたが、役者さんたちに似合うのがもう楽しくて。人生に迷う高校三年生が、未来に向けて大きく踏み出し成功する、その最初の話としてとても面白かったです。こういうものが好き! って思うちょろい自分がちょっといやだなーと思ったくらいでした笑
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