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懸想する殿下の溜息 (レガロシリーズ)
十六歳の王子カレルの近侍であるマリエは、仕える主から懸想をしているのだと告白された。最も近しいところにいたはずのマリエだったが、その相手に心当たりがない。懸想の相手に思いを伝えるにはどうしたらいいかという問いかけに、本を読み、数々の作戦をこらすも、マリエは認識していなかった。殿下が懸想しているのが、自分であることを。

西洋風の王国、王宮での、王子と近侍の少女のすれ違いロマンス。視点がマリエなのですが、彼女の淡々とした語り口と生真面目な言動が、もう思いっきり違う方向に頑張りすぎていてもだもだ。それに対してはっきり言うこともできないカレルは、言葉遣いこそ王族ですが、子どもっぽく、幼いながらも真っ直ぐな気性で、将来を期待させる王子様。ウェブ版の最後ではしっかりと王位についたようで何よりです。この物語でいいなあと思ったのは、王国と王族と身分差というのが、どうにもならないところがやっぱりあって、それでもそれぞれ出来うるかぎり最良な選択をして、幸せになるというところ。べたべた甘いわけでなく、少しほろ苦いロマンスで、面白かった。
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