読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
コミックス全8巻。
平成×年、16歳の相馬光也は、過保護な母親にうんざりしながらも、曾祖父・慶光と慶光が教えてくれたヴァイオリンを心の支えとして日々を送っていた。しかしその慶光が危篤状態になり、駆けつけた病院で地震に遭った光也は、階段から落下するその時、曾祖父の声を聞く。気がついた光也の目の前に広がっていたのは、平成の世とは思えない東京の風景。そこは、大正10年、曾祖父がまだ16歳だった時代であり、光也は、曾祖父が大事に持っていた写真に写っていた少年・春日仁と出会う。
タイムスリップ大正もの。現代からやってきた光也は、曾祖父・慶光の少年期と瓜二つであるために、春日仁に「お前は慶光だ」と言われ、保護される。果たして自分は光也なのか、それとも慶光の身体に宿ったもう一つの人格なのかと悩みながらも、危篤状態だった曾祖父の声に従って、「あいつを救う」ことを成そうとする……。
後半から一気に事件が起こり、その勢いにうおおおおと言っているとお話が終わるのですが、それまでの日々も、あたたかく優しい日々で、登場人物みんなが好きになってしまう。若く、駆けていける子たちの物語で、だからこそエピローグは込み上げるものがありました。
幸せになれ、という言葉を、ああいう風に言うというのが、もうたまらん。
大好きな漫画です。オススメ、ありがとうございました!
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