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読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
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神紅大学ミステリ愛好会の葉村譲と明智恭介は、曰くつきの映研の夏合宿に参加するため、同じ大学の探偵少女、剣崎比留子とペンション紫湛荘を訪れる。しかし想像だにしなかった事態に見舞われ、一同は籠城を余儀なくされた。緊張と混乱の夜が明け、部員の一人が密室で惨殺死体となって発見される。それは連続殺人の幕開けだった! 奇想と謎解きの驚異の融合。衝撃のデビュー作!(裏表紙より)

発売後すごく話題になり、積んだもののなかなか読めないながらネタバレを踏まないようにしていたんですが、踏まなくてよかった。その要素入れる!? みたいな展開になってぶっ飛びました。面白かった。これで続きの話が出るからすごいわあ。
ミステリ愛好者の明智、それに対するワトソン的立ち位置の葉村。そこへ本物の名探偵という噂の女子大生・剣崎比留子が加わり、思いがけない事件によって謎解きとサバイバルを同時進行させなければならなくなる。
殺人の動機がそれって、この設定じゃないと実現し得ないことだったので大興奮でした。そして葉村の罪。語り手側に何かあるとは思っていましたが、こういう形かあ。語り手はだいたい善人であるものですけれど、葉村くんは人間性が強くて好きだな。その分比留子さんが超然としているけれど、彼女の暗い部分も見てみたい。
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 日々の生活に疲れ、働く意味を見失ってしまった綾瀬葵は、ある日、紅葉の美しい坂の途中にある小さな店にふらりと立ち寄った。この「紅葉坂萬年堂」は、筆記具を専門に扱う店で、年若い店主の宗方志貴はペンの知識が豊富な人物。彼から手ほどきを受けるうちに万年筆の世界に魅せられた葵は、店のスタッフに加わる決心をする。
「もし、あなたがいまの生活を変えたいとお思いなら、この万年筆は、きっとあなたのお役に立ちますよ」
 新米店員として奮闘する葵のもとには、今日もさまざまな思いを抱えたお客様がやってくるのだが……。(裏表紙より)

かく言う私も、万年筆は扱いづらい文房具でなかなか……と思っていたくち。でも最近、ちょっと思い立ってリーズナブルなものを使ってみたら、すごく楽しくて、ただいま勉強中です。
そんな、万年筆ビギナーを応援してくれるような作品。裏表紙のあらすじだと謎解きもの、日常の事件を解決するものという雰囲気ですが、どちらかというと万年筆の魅力、それを手に取る人たちのことを描写した、お仕事ものという感じ。ひたすら万年筆の話をして、万年筆が大好きで不器用な店長・宗方と葵のじれじれな交流が微笑ましい。万年筆を販売する人は、きっとみんなこういう人たちなのかなあ、と想像するとほっこりしますね。不器用だけれど愛しいものへの思いは強く、お客さんに好きになってもらいたいと願っている人たち。
葵が恩人の正体を知ることができるのか、気になるので続きが読みたいなあ!
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今回も引き続きなんもしてません。亡くなったお祖父ちゃんの生家を一緒に探してほしい、惚気話を聞いてほしい、降りられない駅に行ってほしい、アンドロイドの練習に付き合ってほしい、呪いの人形と一晩過ごしてほしい、ヘルプマークを付けて外出するのに同行してほしい——2019年2月から2020年1月のドラマ化決定までの約1年間に起こった出来事を時系列で紹介。【こちらも(実は)ドラマの原作です!】(カバー折り返しより)

レンタルさんのまとめ本(という認識でいる)の二冊目。ちょうどドラマを見ていたところだったので、あーこれが元ネタなんだーという話が読めて楽しかった。ドラマ、うまいこと脚色してあるなあ。
認知度が上がってきていて、依頼中に差し入れが入るの、めっちゃびっくりするだろうけれど聞く分にはすごく面白い。なんもしない人になんかしたい人がいっぱいいるんだなっていう。というか、みんな結構なんかしたい人なんだな、みたいな。
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『僕の職業は『声優』です。僕が「声優になろう」と心に決めたのは。皆さんと同じ14歳のときでした。この本を通じて「夢を持つこと」、それによって「人生の見方が変わる可能性がある」ということを知っていただけたら幸いです。』(カバー折り返しより)

14歳の世渡り術シリーズ。声優の梶裕貴さんが、自分が声優になるまでの話をざっくり書かれておられます。
夢を持ち、夢を叶えた後それをどのように続けていくか、という希望を語る内容なので、苦労話をしてもしょうがないという感じなんでしょうが、これまでいくつかの書籍で声優さんたちがどのように頑張ってきたかというのを読んできたので、梶さんも相当努力なさったんだろうなあ、と想像できて。
プロとして「自分がいま何を必要とされてここにいるのか」、オーダーに対して相手が何を伝えようとし、自分はそれにどう向き合ってどのように行動するのか、という言葉はすごく響きました。うん、そうだよなあって。求められたとき好きなことができれば理想だけれど、向こうが「こういうことをしてほしい」というのを汲み取って、自分の表現を加えて提出するって、プロとしての心構えですね。
また音響監督の三間雅文さんが、自分の立場から見た梶裕貴さん、声優の仕事について語っているのが印象的でした。こういう屋台骨を支えている人たちの声、もっと読んでみたいなあ。
「バード・ボックス」

「これから長い旅に出る。目隠しは絶対に外してはいけない。声を出してはいけない。守れなければ死ぬ。いいわね?」マロリーは小さな少年少女たちに言い聞かせ、視界を覆い、ボートに乗って川を下り始める。何故、そんなことになってしまったのか? それは五年前、「何か」を見た人々が突然自傷行為や殺人に走り、世界が変わったあの日から始まる。

見えない「何か」を見ると、正気を失い、自殺、殺人などを始めてしまうことで、あっという間に世界中が終末へと向かおうとする。何かを見なければ大丈夫だと、当時妊娠中だったマロリーをはじめ、とある家に避難して来た人々だったが、閉じこもる生活が長く続くはずもない。危険を冒して食料を求めて外に出たり、新しい逃亡者を迎え入れるなどしたことで、仲間が減っていく。
何かに似ているぞーと思ったら「ハプニング」ですね。何かに襲われて突然世界が終わるという。こういうのってその「何か」がなんなのかはどうでもよくって、ある日死に追いかけられたとき、人間の恐ろしさと真の強さが見えてくるというか。この作品は多分「見えるものがすべてではない」ということだったのかなあという気がしました。見えないからこそ恐ろしい、見えないからこそ、強い。そんな感じ。
途中、話の展開のスピードを上げるために投入された新しい登場人物ゲイリーと、「それ」を目にしても普通に行動できる人々の設定、そして最後の約束の地の種明かしが、おおっと思いました。面白かったです。
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月海原学園に通う岸浪ハクノは、ぼんやりと流されるような日々を過ごす中で「この月のすべてが憎い」という憎悪に襲われることがままあった。平穏な日常が終わりを告げたとき、彼に前に剣を手にし赤いドレスを身にまとった少女が現れ、告げる。「答えよ。汝が余の奏者(マスター)か?」かくして、月における聖杯戦争の幕が上がる。

EXTRAは未プレイなのであんまり知識がなかったのですが、おお、FGOに登場するサーヴァントの出典はここなんかな? という驚きがあり、楽しかったです。EDの変化がとってもとってもよかったです。変化するOPやEDが好きなもので。
無気力でいて、心の奥に闇や狂ったものを抱えている主人公が、どこまでもまっすぐながら寄り添おうとしてくれるサーヴァントと心を通わせ、戦っていく展開は、王道だからこそやっぱりよき。設定や関係性がFateならではという感じがします。何が一番よかったかというと、ハクノとセイバーの最後な。ハクノの選択が実に「主人公」で胸熱でした。
「夫のちんぽが入らない」

大学時代に出会い、卒業と同時にその彼と結婚した久美子。しかし、付き合っていた当初から夫・研一との夫婦生活は上手くいっていなかった……夜の営みで、彼女の中に彼が入れないのだ。そのことが久美子と研一の人生を少しずつ歪ませていくが……。

原作は読了済。タイトルとその内容の強烈さに、惹きつけられる一方で、性をタブー視しがちな価値観を持つ環境で育ってきた人間としてはあんまり大きな声でその内容を話せない感じがしたり。でも、淡々とした文章の中に悲痛さと定款が滲んでいて読んでいて苦しかったんですが、ドラマもまた、その空気が非常に濃い。俳優さんたちの表情や声に現れる分、見ていて常に息苦しい。「生きづらい」という言葉が浮かびます。
そんな感じで最終話まで進んでいくので、途中でくじけそうになったんですが、最終話、ふわっと解放された感じがあって、ほっとしました。同じ悩みを抱えている人はこの世界のどこかに必ずいて、このドラマのように楽になれることはないかもしれないけれど、幸せであってほしいし、夫婦の愛情について他のことで悩んでいる人たちも幸せあれ、と思いました。
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田舎に引っ越して来た医師のルイスとその家族。敷地内には動物たちが埋葬されるペット・セメタリーがあった。ある日不慮の事故で死んだ愛娘の愛猫をそこに埋葬したところ、凶暴になって蘇ってきた。不思議な力を持つ墓地が惨劇を呼び、ルイスは大事なものを失っていく。

リメイク版。中盤以降の展開がオリジナルなのかな? 
もともとの作品は制作年が制作年だけにチープなホラーって感じなんですが、これは映像も綺麗でひたひたと怖いのに、だんだんとB級映画的なオチに至ったのだが面白かったです。うおーい! そこでその終わりかーい! みたいな。起こったら嫌なことが起こってしまう展開は好きなんですけれど、こう、「理解できない」とか「理不尽」の方が怖いかなーという気がする。なのでエリーが普通に喋ったり、狡猾になっていたのは、怖さ半減だったなあ。
ホラー映画で絶対惨劇が起こるにも関わらず、おじいちゃんと女の子の交流にほっこりしてしまった。
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なんもしない人を貸し出します。簡単な受け答え以外できかねます。そんな文言で活動を始めた「レンタルなんもしない人」。交通費と食事代(かかれば)をもらえれば基本的に無料で依頼に応じている。このサービスがツイッター上で脚光を浴び、様々な依頼が押し寄せて……。

レンタルなんもしない人、の実話を脚色したドラマ。本はある程度読んでいます。
実際にあった依頼を脚色したもので構成されており、特に初期にあった印象的な依頼、クリームソーダを飲む、離婚届の提出に同行する、ベビーカーで外出する、婚活を振り返る、などがちゃんと登場します。
見ているとなんだか増田さんがレンタルさんそのものに見えてくるから不思議ですね。はっきりとは描かれないものの、アンチに対するレンタルさんの過激なところがちょろっと匂わされていて、ちょっとおかしかった。後、レンタルさんのことをあまり知らず、ただドラマを見ている人が「この人どうやって妻子と生活してるんだろう?」というところをドラマの物語としてしっかり描写しているところに感心しました。見る人のこと考えて作ってるなあ。
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20世紀末。ヘルシング卿インテグラが率いる「ヘルシング機関」に、吸血鬼でありながら吸血鬼を狩るアーカードと、彼によって吸血鬼にされた府警セラスがいた。ヘルシング機関と敵対する、ヴァチカン及びその直属「イスカリオテ機関」や、ナチス残党による組織「ミレニアム」との戦いの先にあるものとは。

2006年のOVA版。原作にほぼ忠実。なので後半は怒涛の戦闘シーン。ぐちゃぐちゃです。
だからちょっと甘くて切ないシーンがあると、きゅん……とするんですよね。インテグラ、好きだわー。女傑の行く末が見届けられて大変満足。
原作絵に似せてあるので画面がとても派手でごっつくていい。これ、大画面で見たらめっちゃ楽しいだろうなあ。あと声優さんが豪華なので大変耳が幸せでした。
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Author:月子
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