読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
「倒れた母のためには金がいる。だから王宮に出仕してくれ!」ある日、そう父に言われた伯爵令嬢のミュリエルは、断固拒否した。なにせ彼女は、人づきあいが苦手で本ばかりを読んでいる引きこもり。王宮で働くなんてムリ! と思っていたけれど、父が提案したのは図書館司書。そこでなら働けるかもしれないと、早速ミュリエルは面接に向かうが――。どうして、色気ダダ漏れなサイラス団長が面接官なの? それに、いつの間に聖獣のお世話をする「聖獣番」に採用されたんですか!? 引きこもり令嬢と聖獣騎士団長の聖獣ラブコメディ!(Amazonより)
竜の血を引くがゆえに高い身体能力を持つ獣、聖獣。引きこもりだったミュリエルは図らずも聖獣に引き合わされ、言葉がわかることを喜ばれた彼らによって聖獣番として働くことになる。しかし王宮にいる聖獣の順列一位のアトラとパートナーである団長サイラスはぎこちなくなっているらしく。
巨大な動物ともふもふ、色気ダダ漏れ王弟殿下団長と急接近、個性的な団員たちとの交流と、割と現代的な言葉の使い方でテンション高めに繰り広げられるラブコメディ。翻弄されるミュリエルが楽しく、どこを読んでも楽しいなと感じた一冊。シリアスな物語も好きなんですが面白いことをつぎ込んだラブコメも読むと元気になりますね。
ミュリエルが公爵夫人にちゃんとなれるのかめっちゃ気になる。このわたわたさが落ち着く日が来るんだろうか笑
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私たち、お試し夫婦になってみませんか?
心に傷を負い、故郷の函館に戻ってきた桃子のお見合い相手は、烏のばけものだった!? お見合いの席に現れた烏、元親に驚きつつも、桃子は互いの見極め期間として「お試し夫婦」になることを提案。結婚に夢は見ない。たとえ相手が烏でも相性がよければいい。烏姿の元親とのお付き合いを開始した桃子だったが、ある日青年姿の元親に遭遇して…!? 和紙屋の店主のばけものの青年との、ほっこり系お見合いラブ。(裏表紙より)
ばけものが当たり前に住んでいるここではない日本の函館。結婚を破談にして実家に戻ってきた桃子は叔母に不意打ちを食らってばけものの男性とお見合いをすることになってしまった……というお話。散りばめられた設定と最後に明かされるちょっとした真実がとても糸森さんらしさがあって、現代物だからか控えめにしてある加減が絶妙。上手い。
またよく考えて動く桃子と元親がぎこちないながらも距離を詰めていくところが、じわじわ照れ臭くも楽しくて、もっと見ていたいなあと思ってしまった。面白かったです。
平凡な田舎町に暮らす、平凡な女子高校生の瀬野夏織。眩しい日差しの中、畑へ収穫に出てみれば、銀色甲冑姿でトマトを貪り食う――勇者がいました。「うわー! 誰か! おまわりさん!」「待て! 俺は世界を光に導く選ばれし勇者である!」おかしな魔王様とツッコミ女子高校生が過ごす町に、まさかの勇者襲来! そして2人目の魔王まで登場!? 大混乱のハートフル非日常コメディ・第2弾!(Amazonより)
2巻もツッコミが冴え渡る。この言語センスが羨ましい。一話ごとに笑ってしまう。
2巻は勇者ともう一人の魔王登場。けれど相変わらずゆるーいスローライフをやっている。このゆるさが好きなんですが進展しないのがちょっと残念。しかしいつまでも読めるなあこれ。四コマ的な話だと思います。
平凡な田舎町に暮らす、平凡な女子高校生の瀬野夏織。ある日、うちの隣に引っ越してきたのは――魔王でした。全身黒いベール、肩にカラス、そして手には引っ越し蕎麦。「つまらぬものだがお近づきのしるしぞ」「はあ、これはどうも、ご丁寧に……」値引き品と通信販売が好き、町内会にもきちんと参加! おかしな魔王様とツッコミ女子高校生が繰り広げる、ハートフル非日常コメディ!(Amazonより)
めちゃくちゃ笑った。一ページごとに吹き出す勢い。語彙のセンスありすぎか。
田舎町に暮らす平凡な女子高生のカオリが、お隣にやってきた魔王とボケとツッコミ溢れる日常を繰り広げるコメディ。いちいち仰々しい物言いをする魔王と次第にそれに慣れて行くカオリにもう笑った笑った。
異世界風味が強いわりには魔王っぽいさがない魔王、本当はどんな人なんだろうというのが気になる。
ある日突然変異した蜘蛛に噛まれて特殊な能力を手に入れた高校生のマイルス・モラレス。駅の地下道で加速器を用いて異次元の扉を開く実験をしていたキングピンに遭遇したマイルスだったが、そこへスパイダーマンが現れる。だがスパイダーマンは殺害されてしまった。同じ能力を持つ者として後を継ごうとするマイルスだったが、そこへ偶然異次元から来た別のスパイダーマンと出会い……。
連なりという意味のバースだったか。
すごく夢のあるスパイダーマンでした。ヒーロー映画というより夢と希望を与えるアニメ映画という感じ。いろんな世界で描かれているスパイダーマンたちが一挙集合するところはすごく楽しい。みんな個性的なんだけれどちゃんとスパイダーマン(あるいはピーター・パーカーが原型)なんだよなあ。
こういう絵でこういう動きができるのかという部分も面白くて、アニメの描き方って奥が深いなあと思いました。
飲食店社長を自称していた恋人の理空也に騙され、会社を“寿退社”してしまった藤本あすみ。理空也は姿を消し、残ったのは高額なカードの支払いだった。ピンチに陥ったあすみは親友の仁子に説教され、家計簿をつけることに。派遣会社に登録したものの、なかなか仕事は決まらない。シャンプー配りや工場の日雇いと必死の節約で食いつなぎ、ようやく派遣先を得たあすみ。そんな折、合コンで出会った商社マンの八城からアプローチを受けるが、理空也への思いを断ち切れずにいて…。家計簿には、生き様が表れる!?人生に迷子中のアラサー女子の節約サバイバル小説。(Amazonより)
金銭感覚が緩い女子が一人で生きていくために努力する話。
ものすごくリアルな話で、世の一人暮らしの人たちはこうやって節約しているし、実際給料はとても安くて生きるのは大変だ、という内容。身につまされるところがたくさんあるんですが、それぞれの生き方がスタンスが描かれていて面白かった。
結局理空也がクソ野郎だっていうことにきっちり落とし前をつけてほしかったんですが、まあ実際はこうなるか……。いやでもこの男滅びればいいのに、と思いました。
A級冒険者のアレクが出会った、『家政魔導士』という謎の肩書を持つシオリ。共に向かった冒険は、低級魔導士である彼女の奇抜な魔法により、温かい風呂に旨い飯と、野営にあるまじき快適過ぎる環境に。すっかりシオリを気に入ったアレクだったが、彼女にはある秘密があってーー。冒険にほっこりおいしいごはんと快適住環境は必須です? 訳あり冒険者と、毎日を生き抜く事に必死なシオリ(&彼女を救った相棒のスライム)の異世界ラブファンタジー。(Amazonより)
タイトルから想像するよりもシビアで厳しい世界観の話だった。
ありがとう、大好物です。おっと本音が。
異世界転移ですがチートらしいチートはなし。魔法の工夫と行使がチートといえばチートなのですが、主人公のシオリは異世界転移後めっためたに傷付けられた過去のある現在30代の女性。その過去から周囲の人々に好かれているものの互いに遠慮して距離がある。孤独といえば孤独で、本人も頼り方がわからないと言う。
シオリの魔法が快適すぎて、そりゃみんな夢中になるわと思いました。野宿でも美味しいご飯があってお風呂に入れてふかふかのベッドもどきがあるなんて。しかも簡易的な冷暖房もある。素晴らしい。
本人の努力と周りの助けもあってそうきつい展開にはならない(いまのところ)なのですが、個人的には前パーティの面々を早々に懲らしめてやってほしいです。そしてシオリにはアレクと幸せになってほしい。
『空色勾玉』をはじめ、ファンタジーの名作の数々を生み出してきた荻原規子は、どのように作品を生み出してきたのでしょうか。
2018年7月、川越市立中央図書館で行われた約1時間にわたる講演をまとめたのが本書です。中学生・高校生からの質疑応答からは、創作の深奥に迫る回答も……。
荻原規子ファンのみならず、ファンタジー好きの方、作家志望の方にもぜひ読んでいただきたい一冊です。(Amazonより)
電子オリジナル。講演をまとめたもので、前半はお話の内容、後半は質疑応答の回答になっています。
作品と絡めて何故それを書くに至ったか、当時の状況などもちらちらお話しされています。
講演というのは一回きりなので短く綺麗にまとまっているのですがもっと読みたい! 知りたい! と思ってしまうのはファンならしょうがないと思うんですよね!
しかしこういう電子オリジナルは嬉しいなあ。まとまりにくい本をまとめられるのは電子の強みですね。