読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
沖縄で、風俗業界で働く女性たちがいる。未成年の女性たちが多いと聞いた著者は、彼女たちがどのようか家庭で生まれ育ち、どのように生きてきたか聞き取りを始めた。2012年から2016年の出来事だ。
想像以上に、きっつい……。十代前半から、同じ年頃の子どもたちは「子ども」として守られているのに、ここに登場する彼女たちはみんな、無理やり社会の放り出されて自分の力で生きていくしかなかった。考える間もなかったんじゃないかな。自分の本当に気持ちを告げられる相手もいないまま、毎日を生きてきた。たくましい。けれど、そうなってしまったのは大人の責任というか、守りきれなかった私たちが悪いんだ、という気持ちになってしまって、辛い。
生きていられてよかったね、と言ってあげられるように。いま幸せになっていてほしい。
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「死銃事件」からしばらく経ち、和人は菊岡からの紹介でアルバイトをしながら、仲間たちと過ごしていたある日、残っていた実行犯の一人に襲われ、昏睡状態に陥る。治療のために連れ去られた和人を追う明日奈。一方、和人はキリトとして、仮想世界アンダーワールドに迷い込み、ユージオという親友を得て世界の中心を目指すことになる。
めちゃくちゃ面白かった。毎回事件の質というか、扱うものが変わっていて、上手いこと作ってあるなあと感心する。これは現実世界はあんまり直接的に絡まない(次の章に続くという感じで終わる)んだけれども、キリトの無双状態はちょっと抑えめで、どうやって困難に立ち向かうかっていう話が面白かった。いつもの仲間がいない孤立無援の状態で戦うって、いままでとカラーが違って面白かった。
そしてまたラスボスがめちゃくちゃ強くて。見ていてはらはらした。
OPが変更する演出がめちゃくちゃよくて、好き……! と思いました。
次の章はいつなのかな。楽しみだ。
「死銃事件」からしばらく経ち、和人は菊岡からの紹介でアルバイトをしながら、仲間たちと過ごしていたある日、残っていた実行犯の一人に襲われ、昏睡状態に陥る。治療のために連れ去られた和人を追う明日奈。一方、和人はキリトとして、仮想世界アンダーワールドに迷い込み、ユージオという親友を得て世界の中心を目指すことになる。
めちゃくちゃ面白かった。毎回事件の質というか、扱うものが変わっていて、上手いこと作ってあるなあと感心する。これは現実世界はあんまり直接的に絡まない(次の章に続くという感じで終わる)んだけれども、キリトの無双状態はちょっと抑えめで、どうやって困難に立ち向かうかっていう話が面白かった。いつもの仲間がいない孤立無援の状態で戦うって、いままでとカラーが違って面白かった。
そしてまたラスボスがめちゃくちゃ強くて。見ていてはらはらした。
OPが変更する演出がめちゃくちゃよくて、好き……! と思いました。
次の章はいつなのかな。楽しみだ。
夏休みが近付くある日、帰り道で大きな石を見つけた小学生の康一。家に帰ってそれを水で洗ってみると、なんと河童が現れた。河童と暮らすことになった康一たち家族だったが、それが周囲に知られることになって大騒ぎに発展する。
夏休みアニメ映画でハートフル、かと思ったら「は、はーとふる……」と自らの思い込みを後悔するくらい、かなり現実味がある社会的な児童書を思わせるアニメ映画だった。泥臭いんだけど、これが現実だよな……。子どもたちのからかいはよくあるものだし、河童に過熱するマスコミとか民衆とか、それを排除しようとする人なんかが登場して「みんな仲良く」が困難であることを突きつけられた感じがした。主人公は決して無敵ではないし、家族もそうだし、河童という非日常に存在する命のことを完璧に守れるわけがないんだけど、やっぱり、現実すぎてちょっと辛かったかな……。
戦国時代。本能寺で織田信長が暗殺され、世は秀吉の天下だった。天下の大泥棒として名を馳せていた五右衛門は、ある日盗んだものの中に、信長暗殺の真実が隠されていることを知らされる。
本能寺の変、関ヶ原の戦い、石川五右衛門などを用いた、ファンタジー戦国時代映画。すごくライトノベルっぽいお話の印象でした。人物の配置とか、関係性とか、新解釈の感じとか。映像がひたすらに美しくて、どこを切り取っても映えるなあとか、ファンタジー感が強くて面白いなあと思いました。紀里谷ワールドという感じ。
あとちょい役でも役者さんがめちゃめちゃ豪華でぎょっとしました。す、すげえ……こんなちょっとだけのシーンでいまをときめく人たちが起用されている……(青年期の誰それ、とか)
トルコの小さな村に住む、親のいない五人の姉妹。祖母や親類から面倒を見てもらっている彼女たちは、ある日下校途中に男子と海で遊んでいたところ「ふしだらなことをした」として告げ口され、それ以来学校はおろか外にも出してもらえなくなってしまう。半ば監禁状態で、姉妹は嫁入りの準備をさせられる。姉たちが次々と結婚し、あるいは事件を起こす中で、末っ子のラーレと姉のヌルは逃げることを考え始め……。
閉鎖的、封建的な異国の地での、ごく当たり前の日々を切り取っているのか、これが実際にあることだっていう思い込みはだめなんだけど、あるかもしれないし起こりうるってことを考えると、自分が恵まれていることを実感する。考えられる環境、情報がある環境ってどんなに素晴らしいことだろうか。自由って多分、選べることなんだよな。
子どもが、女性が、人が、閉ざされたコミュニティの中でどうすれば望むように生きられるのかっていうと、逃げるしかないっていうのが辛いな……。外からは変えようがないもんな。家族とか親戚とか言うけど、やってることはほとんど人身売買って感じだ。
姉妹が次々にいなくなる感じは見ていてきつかったけれど、五人姉妹がとても美人だったので眼福でした。
残忍な殺人事件が起こり、その犯人が行方をくらませるという出来事が起こり、その一年後。千葉、東京、沖縄という三つの街に、素性のわからない男がいた。風俗で働いていた娘を連れ戻した父親と、彼女と恋仲になった田代。一夜限りの関係を続ける男性と出会って一緒に暮らすようになった直人。高校生の少女と知り合いになった、無人島に住むバックパッカーの田中。共通点は「犯人に似ている」。それが周囲の人間に様々な波紋を投げかけてしまい……。
人を信じるとはどういうことなのか? を鋭く突きつけてくる作品だった。邦画って、こういうテーマでどっしり描くものが多くて、見るのにすごく体力がいる……。
犯人かもしれない人を信じられるかもそうなんだけれど、その周りにいる人たち、たとえば洋平が愛子を信じているかとか、辰哉が誰を信じればいいのかとか、優馬が誰をも信じられないこととか、そういうものも浮かんでくるようで、とてもいい、というか考えさせられる。いやでもやっぱりきついわ……苦しくて痛い……。
犯人の上司が見ていて一番きつかったかな……そんな知ったように、しかも半笑いで語られて、社会や人間関係の残酷さを見せつけられた気がした。だからいびつながらも普通の人らしい人たちの悲しみのシーンが際立っているように思える。
最後、父親に連れ戻された愛子が田代を連れ戻るという展開は救われるものの循環が感じられてよかったし、本当に怒るべき被害者であった泉が心底叫ぶことができて、ほんの少しだけ、救われたような気がした。でも多分、そんな気がしただけなんだな……。
豪邸に暮らし、毎夜パーティを繰り広げる、謎の富豪ギャツビー。彼の友人だったニックは回想する。彼の過去。何のために巨万の富を築き、誰のためにパーティを開くのか。それは「すべてをやり直すため」だった。
絢爛豪華、派手ではちゃめちゃな話かと思いきや、風刺や哀愁に富んだ切ない恋物語だった。ギャツビーの視点ではなく、親友からの視点で彼のことを語っているというのがめちゃくちゃいい。当事者でないからこそ見える、ひたむきさ、悲しさ、尊さってあるよね……。富と栄光、そればかりを守って大事なものを見失った人たちの中で、確かにギャツビーはその生き様やまっすぐで不器用な心が「グレート」だったなあ……。人生とか成功を面白おかしく書きたてて騒ぎ立てる人たちの中で、大事な人にだけ本当のことを伝えて、そういう人たちを軽蔑して距離をとっていたギャツビー。悲しいし、愛おしいし、切ない。でも本当はギャツビーも含めたみんな、形のないものばかりを見ていたのかもしれないと思うとな……。
通り魔に刺されて死んだ会社員の男。謎の声を聞きつつ、目が覚めたら異世界の洞窟で、スライムとなっていた。スライムとして転生した彼は、洞窟で出会ったヴェルドラという竜から、リムルという名をもらう。「捕食者」のスキルを持っていたリムルは、洞窟や封印ごとヴェルドラを捕食し、彼を解放するすべを求めて旅に出るが……。
スライムという一見、誰しも最初期に出会うような一番の雑魚キャラに転生した主人公が、実はすごいチート能力を持っていて、人誑しを含めて、仲間を増やしたり国を作ったり人を救ったりする。なろうのお約束めいたものを詰め込んだ作品で、なるほどなーと思いながら楽しく見ました。
キービジュアルなどで人型になっているので、まさか人を食べるのか……と思っていたら、やっぱりそういうエピソードだったか……。第1シーズンの山場でもあって、胸にきました。
原作がどんな雰囲気が気になるので、機会があったら読んでみたい。
幼い頃から食べることが好きだった。母手作りの素朴な家庭料理を、家族で囲んだ温かな食卓——。大人になった今は一人で作って一人で食べて「私は天才かっ」と一人で叫ぶ。季節外れのローストチキン。深夜に食したホヤ。カビの生えたパンだってちょいちょいっと削れば、あらおいしい。少し孤独。けれど食欲全開、今日も幸せ。雑誌「クロワッサン」の連載をまとめた極上の食エッセイ。(裏表紙より)
いくつか食エッセイを読んできて、阿川さんのエッセイは育ちの良さが滲んでるなあと思う。私にはちょっと違う世界の感じがする。家族の思い出とか、現在の交友関係とか。
でもそんな感じなのに、冷蔵庫の管理があんまりちゃんとできていないところ、親近感があるというかアンバランスで面白いなあ。いや、お嬢様ってことで釣り合いが取れてるのかな。
あなたの料理が美味しいから、これ作って、って言ってもらえると嬉しいのわかるわかる。