読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
香港のプロジェクトを達成した春田創一は、帰国の直前、突如やってきた恋人の牧に、見知らぬ男と裸で同衾していた現場を目撃されてしまう。すれ違ったまま帰国した春田だったが、天空不動産の本社が立ち上げたエリア開発プロジェクトの無茶振りに、営業所の仲間たちとともに振り回されることに。しかも牧は本社に戻っており、さらには同居まで解消することになって……。
公開中なので続きから。
公開中なので続きから。
PR
モテない不動産会社の社員である春田創一は、あるときからモテ期を迎えていた。言い寄ってくるのは同性の部長と後輩で、ノーマルな春田は混乱する。ピュアな乙女心を持つ部長か、家庭的かつイケメンな後輩か。それとも幼馴染(女性)か。春田が選ぶのは……。
スペシャルドラマ版も見ましたら、この度連続ドラマも視聴。人を好きになるって、性別関係なくみんな必死になるよなあと思って、胸に来たし、笑えて、楽しかった。全力の演技が本当に面白くて、またピュアな部長が可愛いんだー。おっさんを可愛いってこれほど思ったことはない。
スペシャルドラマを下敷きにしつつ、部長の妻とか、同僚の人たち、幼馴染などの新キャラが登場してパワーアップしていた。押しに弱すぎる春田はどうかと思うけれど笑 全力でラブコメしてて楽しかった。
将来の夢も目標もない中学生の富士田多々良は、プロダンサーの仙谷要に出会ったことで社交ダンスと巡り会う。知識もないまま競技ダンスの世界に飛び込んだ多々良は、厳しいその場所で様々なものに気付き、傷つき、考えながら、やがて「ダンスが好きだ」と言えるようになっていく……。
めちゃくちゃ面白かったです! すごく王道。何も知らない少年が、秘めたる才能と努力と根性で上を目指す。熱い。かっこいい。技術も何もかも上の人たちを仰ぎ見ながら、もがいて前に進む様子が、本当に熱い。
「どんなダンスを踊りたい?」って、ダンスの世界に限定しているようにみえて、深い問いかけだよなあ。あなたはどうなりたい? って常に自分に問いかけなくちゃならない気がする。
作画がまたかっこよくて、ダンスシーンの動きがすごかった。表情も、身体の描き方も、独特でこの作品の世界観にすごく合っていた。
イギリスの有名ミュージシャン、エルトン・ジョン。幼少時から続く孤独、成功の影にあった寂しさ、その時代には禁断であった性的嗜好による心の傷などを明らかにしながら、今に至るまでのその半生を描くミュージカル。
公開中なので続きから。
公開中なので続きから。
暴力に支配された都市・流9洲。賭けボクシングをして暮らしている少年・櫟士は、街を牛耳る組織オルガノと対立して右腕と左足を失う。瀕死の状態でさまよっていたところを科学者ドクに助けられ、義肢であるテクノライズを装着することになった。未来視の少女や、街の声を聞く者、外界からやってきた男の登場で、都市はやがて戦いに巻き込まれていく。
全員に理解される必要はないわかるやつや好きなやつだけこれを楽しめ!!!
という気概が感じられるとてもわかりづらい作品だと思いました。細々したところは好きなのに全体を見ると難解で、前半の話のわからなさに困惑したまま最後まで見てしまったんですが、これ好きな人はめちゃめちゃ好きなんだろうなあ。私も流9洲やそこで生きる人たち、人類の真相とか、めちゃくちゃ好きだったもん……。任侠とSFだった。終末で、生きることを描いたというところ、嫌いじゃないというかむしろ好きです。
だからといってお勧めできるかというと、うーん……。アニメとして毛色がまったく違うので面白がれる人とそうでない人の両極端な気がします。
2020年。東京オリンピックが始まるというその頃、父親と二人で暮らす高校生のココネは、近頃不思議な夢を見る。異世界を舞台に、ハートランド王国の姫エンシェンになる夢だ。そんなある日、父親が警察に逮捕されたという知らせを受ける。父親を助けるために奔走するココネは、母親の墓でひび割れたタブレットを拾う。だがそれを狙う者たちが現れ……。
爽やかさという技でゴールする、ちょっと未来のお話。オリンピック前という時期の割にはこじんまりとした話になっていて、わかりやすいんですがなんかちょっと期待していたものと違うような……? という鑑賞でした。エンディングと父と母が仲を深めていく映像が一番ときめいたし切なかった。
夢が入り混じりながらだんだんと乖離して行くところはココネの成長を描いているのかな。よく眠るって子どもの特徴だし、夢うつつに母や父が聞かせてくれた物語を思い出していたけれど、それと自分は違うんだというのを感じたのかもしれない。
日本が誇る名門、烏丸家の27代目当主となった花穎は、まだ18歳。突然の引退声明とともに旅に出てしまった父親・真一郎の奔放な行動に困惑しつつも、誰より信頼する老執事・鳳と過ごす日々への期待に胸を膨らませ、留学先のイギリスから急ぎ帰国した花穎だったが、そこにいたのは大好きな鳳ではなく、衣更月という名の見知らぬ青年で……。若き当主と新執事、息の合わない《不本意コンビ》が織りなす上流階級ミステリー!(裏表紙より)
当主と執事、主従でありながらもしっくりきていない関係が発展途上の二人が主人公のミステリー連作。キャラクターが面白いんですが、赤目がなんだかわけがわからない感じでもやもやしました。この人にまつわる話を含んで一冊にしてほしかったなあ。この本、文庫で220ページしかないんですよね。ちょっと物足りない。
わがままに見える花穎は、根は純粋で傷つきやすく、優しくて賢い若者なのがいいな。衣更月はどんな風にして彼を認めていくんだろう。
「あの日みた花の名前を僕達はまだ知らない。」
「心が叫びたがってるんだ。」
ひきこもりだったじんたんと、
幼少期のトラウマで声が出なくなった成瀬順。
二人を主人公にした二本のアニメは、
日本中の心を揺さぶり、舞台となった秩父は
全国からファンが訪れるアニメの聖地となった。
実は、そのアニメの脚本を書いた岡田麿里自身が
小学校で学校に行けなくなっていたのです。
これは、母親と二人きりの長い長い時間をすごし
そして「お話」に出会い、
やがて秩父から「外の世界」に出て行った岡田の初めての自伝。(カバー折り返しより)
自分に重ねるところが多くて辛かった……。一度拗れたり傷付いたりした心は、大人になっても表に出て来ては上手く生きられないという思いを強くしていくよなあ……と思ったりした。
学校に行けないことと、周囲がどう思っているか想像するところ、将来への不安といった、思うだけで息苦しい生活がわかってしまうところが、我ながら悲しいような、笑いたいような。大人になってからそのときの親や周囲の気持ちがわかったり想像できたりするのもあるあるだ。
「書くこと」があって本当によかった、と読後に思いました。