読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々

「あの日みた花の名前を僕達はまだ知らない。」
「心が叫びたがってるんだ。」
ひきこもりだったじんたんと、
幼少期のトラウマで声が出なくなった成瀬順。
二人を主人公にした二本のアニメは、
日本中の心を揺さぶり、舞台となった秩父は
全国からファンが訪れるアニメの聖地となった。
実は、そのアニメの脚本を書いた岡田麿里自身が
小学校で学校に行けなくなっていたのです。
これは、母親と二人きりの長い長い時間をすごし
そして「お話」に出会い、
やがて秩父から「外の世界」に出て行った岡田の初めての自伝。(カバー折り返しより)
自分に重ねるところが多くて辛かった……。一度拗れたり傷付いたりした心は、大人になっても表に出て来ては上手く生きられないという思いを強くしていくよなあ……と思ったりした。
学校に行けないことと、周囲がどう思っているか想像するところ、将来への不安といった、思うだけで息苦しい生活がわかってしまうところが、我ながら悲しいような、笑いたいような。大人になってからそのときの親や周囲の気持ちがわかったり想像できたりするのもあるあるだ。
「書くこと」があって本当によかった、と読後に思いました。
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まもりとお隣に住む恋人・葉二のベランダ菜園には、華やかなパッションフルーツも加わって、夏が楽しみな季節。
同時に、まもりは就職にむけて心が騒ぐ大学3年目に。教職を目指す湊ちゃんと違って、何をすべきか悩んでしまうけれど……!
就職活動の手がかりに、企業インターンシップに参加したまもりは、自分がどう働きたいかを掴みはじめる。着々と将来を考える彼女の横で、葉二は「神戸に引っ越す」と言い出せないまま焦りばかりつのって——。二人とベランダの転換点がやってくる第7巻!(裏表紙より)
転換点というので、前回の規模くらいのものを想像していたら、想像以上に転換点だった。人生の大事な選択の一つじゃないですかやだー。
亜潟さんは思っていた以上にまもりにベタ惚れで、読みながら照れてしまいました。失いたくなかったから言い出せなかったんだなー。それにしてもヘタレすぎだけど! 可愛いから許す!
就活の話はやっぱり何を読んでもきついなあと思いつつ、まもりの選択がどうなるか、続きも楽しみ。

領主の養女となり、神殿長に就任したローゼマインは、慣れない権力者としての立場に翻弄されていた。収穫祭へ向けた準備、新しい孤児たちの面倒、近隣の町からの不満等、立場を手にしたことで課題が増えていく。おまけに、神官長フェルディナンドは常に厳しい。それでも、ローゼマインは諦めない! 下町の家族や仲間との再会に励まされ、図書室での束の間の読書で元気満タン! そして、年に一度訪れる「シュツェーリアの夜」に、薬の素材採取へ向かうが……。
過去最大のアクションが待ち受けるビブリア・ファンタジー! 神殿長はつらいよ!?
書き下ろし番外編2本+椎名優描き下ろし「四コマ漫画」収録!(カバー折り返しより)
別の街の孤児たちの面倒を見て、義兄の面倒を見て、自分のための薬を作って……やること多いなあ! 子どもはこんなに動ける体力ないよー! と思ったから、眠気に負けそうなマインはリアルでちょっと面白かった。
巻末の短編が好きだなあ。マインの一人称でのお話なので、違う人の視点があると楽しい。ヴィルフリートは後継らしくなれるのかな。ルッツやトゥーリの成長も見たい。

胸にある竜の痣は、胡竜国を守る儀式のため、天に選ばれた証。そう隣国から嫁いできた母に聞かされたテルンビルト王国の王女・璃杏は、儀式に参列するために胡竜国の王都へと向かうことに。ところが、気づいたら近衛軍に守られていた場所から、知らない場所に移されていて!? 訳が分からない中、なんとか逃げ出せたものの、辿り着いた街では誰も王女だと信じてくれないばかりか、騙されて妓楼に売られる始末。そこで出会った近衛兵だという青年・滄波も胡散臭くて――。あなたは味方? それとも敵? 過酷な運命に立ち向かう姫君の中華風ラブファンタジー! ※電子版はショートストーリー『大蛇の餌づけ』付。(Amazonより)
テルンビルト王国の王女オリーヴィアは、異国の人であった母親の血筋ゆえに魔術の力を秘めていたらしく、国を守る存在として胡竜国へ儀式を行いに向かう……というお話なんですが、世間知らずで不器用ながらも、ひたむきにしたたかに強く生きようとするヒロインで、素敵でした。
璃杏(オリーヴィアの胡竜名)は妓楼で生活するところが一番の見せ場だった気がするので、すごく瑞山さんらしい作品だなあという感じがしました笑 恋愛よりも、璃杏が成長する物語としてもっと読みたいと思いました。
そういえばさらっと短く作中で語られましたけれど、『双翼の王獣騎士団』と世界観を同じくする作品だったんですね。ラルフとエリカは無事結ばれたようで何よりです笑

ワケあり王太子殿下アイザックと、1ヶ月後についに結婚することになった貧乏伯爵令嬢リネット。結婚式に向けての準備で王宮は活気づき、これからの新婚生活にリネットは幸せを感じていたのだけれど……。突然、アイザックが作った魔導具が暴走し始め、城内は大混乱に陥ってしまって!? 強制転移に、アイザック様が二人に増殖ってどういうことですか! 結婚式を中止にしないためにも、絶対に暴走を止めてみせます!!
ワケあり王太子殿下と貧乏令嬢の王宮ラブコメディ第5弾!(裏表紙より)
ついに結婚式! 雇われ婚約者がついに王太子妃かあ……と感慨深かったです。図太くたくましいリネットらしいお妃様になりそうだというラストで、にこにこしました。ファビアン殿下やソニア王女など、オールスター勢揃いの結婚式も楽しかったし、結婚前のどたばたも二人らしい賑やかさで、なんだか終始幸せで楽しい雰囲気があって、さすが「結婚!」が押し出された巻だなあと感じました。楽しかったです。

自身の魔力を貴族から狙われたマインは、下町の家族や仲間との別れを決断した。大切な人々に危険が及ばないよう、名前も「ローゼマイン」に改名し、「領主の養女」として新生活を開始することになる。だが、その上級貴族社会での日々は過酷だった。儀式や礼儀作法を学ぶための猛特訓に加え、就任した神殿長や工房長の責任は重い。病弱な7歳の少女には厳しすぎる……はずが、神官長からのご褒美が「神殿図書室の鍵」だったことで一変! これさえあれば、たくさんの貴重な本が読める! 名前が変わっても、変わらぬ本への情熱で、ローゼマインは新世界を駆けぬけていく!
広がる緻密な世界観と本の生産体制。本を愛する全ての人に捧げる、ビブリア・ファンタジー第三部開幕!
書き下ろし番外編2本+椎名優描き下ろし「四コマ漫画」+第1回人気キャラクター投票結果発表などなど、盛りだくさん!(カバー折り返しより)
領主の養女となり、養父や新しい家族との関係や、貴族のやり方を覚える必要はあるものの、課題があるとすれば印刷業を広めるためのものだったり、魔術の訓練だったりしてさほど大きな問題はなく。第三部が始まったという感じがしました。ここから問題が次々に出てくるんだろうなあ……。
一方でいろんな力を持つ味方(とは断言できないけど……)も増えてきたので、大丈夫かなと思いつつ。なんか、家族と別れざるを得なかったときのようなどうしようもない問題が浮上しそうで怖いなあ。
エピローグでは、ルッツが次なる段階に成長しようとしているところが見られて嬉しかったです。言葉遣いや態度もだいぶと板についてきたように思うけれど、彼はローゼマインの近くにいるために頑張ってくれるんだなあ嬉しいなあ。

長い冬を終え、瑞々しい春が到来したエーレンフェスト。神殿内では、巫女見習い・マインの今後について様々な動きが加速していた。彼女を嫌う神殿長の画策もあり、街は不穏な空気に包まれていく。
それでも、マインの毎日は何も変わらないはずだった。弟の誕生、インク開発による新しい本作り等、これからもずっと家族や仲間との愛おしい時間を過ごすはずだった。
だが、世界は彼女に残酷な決断を迫る——。マインは今、大切な人々を守るため、家族への愛を胸に新たな道を歩き始める!
ビブリア・ファンタジー第二部、感動の完結編! 衝撃の結末後の人々を描く書き下ろし短編集+番外編2本、さらには椎名優描き下ろし「四コマ漫画」収録!(カバー折り返しより)
神殿の巫女見習いが、次なる立場に。
敵対していた神殿長がやっと退場。この作品、さらっと人が処分を受けて退場するのが闇を感じて怖いんですが、そういう身分差や権力の世界なんだよなあ。
ものすごく意外な人が養父になったので、これから二人がどんな風に親子になっていくのが気になる。
最後にあったたくさんの人たちの短編が、それぞれの立場や考えを表していて面白かったです。アルノーはちょっと、衝撃だった。そうだったのか……みたいな。
![Mr.ホームズ 名探偵最後の事件 [DVD]](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/41HPytl%2Bx4L._SL160_.jpg)
名探偵シャーロック・ホームズは、現在93歳。家政婦のマンロー夫人とその息子ロジャーとともに農場で蜜蜂の世話をして暮らしている。賢いロジャーを助手のように、あるいは孫のように扱いつつ、かつて自身が引退を決めた未解決事件の結末が歪められていることに気付き、真実を伝える手記を発表しようとするが、彼には認知症の症状が出ていて……。
シャーロック・ホームズに認知症という掛け合わせが、すごい! 老いって誰にでもあるけれど、まさか世界中が知る名探偵にそれを付与するとは思わなかった。老いて、名探偵らしい冴えはなりを潜めてお年寄りの嫌な部分が出ているような気がしたけれど、可愛らしさや愛情ぶかさが感じられるのは俳優さんの魅力によるものかなあ。
ホームズという人には我が道を貫いてほしかった気もするけれど、死が近付くときになって過去を振り返り、その人たちを思うという結末は哀愁が漂っていてよかったなあ。ホームズを扱いながら、老いや死や絆を描いた話だった。すごく好きだ。