読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々

母の葬儀に集まったマイケルとキャロリンは母フランチェスカの「火葬にして遺灰はローズマン・ブリッジから撒いてほしい」という遺言を訝しく思う。亡き母に指示されて、理由が書かれているノートを読み始めた二人は、母の秘密と恋を知る。人生のすべてを家族に捧げた母の願いとは……。
「母親」の役割を与えられた女性の苦しさと、家族への愛と情、恋の情熱を、大人になってようやく知る子どもたち。子どもたちは二人とも家族であることの難しさを知りながら、不和を解消できずにいる。そんなときに母が死んでなお教えてくれたもの。女性の在り方や息苦しさ、閉鎖的な田舎の窮屈さがしっかり存在した時代と家族を描くいい作品で、なんだかしみじみと見てしまった。
結局は不倫で、不貞行為なんですが、許される気がしてしまうのは、それを誰にも知られることなく終わらせて、亡くなる最後まで秘密として貫き通したからなのかな。思い出や希望を抱くことは許される、というか。母の物語を知った後のマイケルとキャロリンの選択は、フランチェスカを許したという意味だったと思うし、家族が許したのなら外野はどうこう言う権利はないからね。
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テレビ関係の仕事をしている赤星は、なかなか成功もせず、SNSで食べ歩きしたラーメンを酷評し、倦んだ日々を送っていた。だがある日知人の狩野から雑木林で焼死体が発見された事件の関係者であることを聞き、ネタになるのではと取材を始める。被害者のこと、そして被疑者について聞いた赤星はその進捗をSNSに書き込みつつ、センセーショナルに報じる番組を作る。被害者の所属していた会社になぞらえて「白ゆき姫殺人事件」として話題になるも、世間の興味を引く内容は事実とはかけ離れていて……。
原作は既読。
インターネット上の炎上、報道被害、SNSの無責任な発言などなど、作品が発行された2012年から十年以上経ってもインターネットとメディアと人の関係はまったく変わらず、馬鹿馬鹿しい過ちを繰り返し続けているのか……とがっくりしてしまう。
Webでの過激で無責任な発言の数々は原作や映画製作当時はそうした振る舞いが直接的に自分に返ってくるものではないという世の中で、しかし現実に、誰かのものを自分のものだと発言したり行動したりして最終的にやり返されて殺されるという描写は、対比のようでいて同じものなんだよなあ……。
城野をちゃんと信じてくれていたのが、寝たきりの祖母と引きこもりの谷村夕子という、家族以外の人ともメディアとも繋がりのない、城野美姫を知っている人だったっていうのが皮肉で、救い。「知っている」ってそういうことなんだよな。


人間とモンスターが共存する世界では、互いの存在を繋ぎ、モンスターを癒す癒術士の存在が欠かせずにいる。そんな癒術士見習いの少年ユウは、小さな瓶に詰まった謎の少女メルクが何者なのかという謎を解くために旅立つ。しかしユウは無気力な性格な上、モンスター恐怖症で……。
ソシャゲのアニメ化。この辺りの話はちゃんとゲームでプレイしたものだったので懐かしく見ました。初期イベントの中でもストーリーが神がかっていて感動しましたよねえ。
私は少数民族の国の「紅き禍つ星と優焔の煌宗」に登場する長ユージアと妻リュンリーの夫婦にすっ転んだ人なんですが、シナリオの関係上、リュンリーさんが絡まなかったのでめちゃくちゃ残念でした……。
そのせいなのか、めちゃくちゃぐっときたのが「歌楽壇の王と鳥籠のディーヴァ」。歌を失ったディーヴァと、彼女のために輝ける舞台になった新ディーヴァの二人の、上手く素直になれないもだもだな関係が、歌を取り戻すまでのストーリーと合わせてドラマティックですごくよかった!
そしてやっぱり最後に来るよね、な神ストーリーと当時話題になったと記憶している「飛べない天使と万祈の聖翼」。成長したユウが、外の世界を知らない、望むことができないでいるオルトスの手を引いて、勇気を出して飛び出していく友情ストーリー、改めて触れてみても涙が出ました。空を飛ぶシーン、本当によかったなあ……。
放送時は放送局の関係かで見ることができなかったので、今回見ることができてよかった。
コズミック・イラ75。ナチュラルとコーディネイター間の争いは、地球連合と新世代コロニー・プラントの戦争に発展した後、独立運動や反コーディネイターを掲げるブルーコスモスによる戦闘行為と、人々は終わらぬ戦いの中にあった。事態を鎮静化すべく創設された世界平和監視機構コンパスは、初代総裁ラクス・クラインを据え、各地の戦いに介入している。舞い降りるは自由の翼、それを駆るキラ・ヤマトはしかし、終わらぬ戦いに少しずつ追い詰められつつあった。
上映中なので感想は続きから。
上映中なので感想は続きから。

雨の切り裂き魔と呼ばれたシリアルキラーが恋人だったメアリーは、彼を家ごと放火して逮捕された罪で服役し、出所の日を迎えた。保護観察官の紹介でガソリンスタンドで働くことになったメアリーだが、いまもなお元彼の幻覚に悩まされている。初の出勤日の夜は雨で、否応なしに元彼を思い出させられるメアリー。しかしそれは決して幻ではなく……。
恋人がシリアルキラーで、その男から逃れるために放火、結果的に生き残った少女だけれど、というその後を描くホラー作品。元彼がしつこい、というのが、彼が殺人鬼だっただけでこんなに怖くなるとは。
怖い人もやってきますが、メアリーの他の登場人物は常識がある普通の人だけに悲惨さが強い。しかし警察官が駆けつけて、助かると思った瞬間に、その警官が殺されてしまうの、ホラーのお約束すぎてちょっと笑ってしまった。そうそう、ホラーってこうやって心を折るんだよね、みたいな。
「OVA 鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST」
エルリック兄弟の旅を補完する、DVDに収録されていた「盲目の錬金術師」「シンプルな人々」「師匠物語」「それもまた彼の戦場」のOVA4本。
原作(というかファンブックだったか)に収録されていた「盲目の錬金術師」を始め、ウィンリィとリザの出会いのエピソードを補完しつつ二人の思いを描く「シンプルな人々」、最強の師匠イズミがどのように出来上がったかを語る「師匠物語」、イシュヴァール殲滅戦に至るまでのロイとヒューズの出会いを綴る「それもまた彼の戦場」と、原作準拠のショートストーリー。
ヒロインたちが可愛いなあ! ピアスの理由だったり、髪を伸ばす理由だったり、出会いをきっかけに二人の進む方向が決まったんだな。二人とも、大変な男どもの面倒を見つつ、いつまでも仲良くしてほしい。
エルリック兄弟の旅を補完する、DVDに収録されていた「盲目の錬金術師」「シンプルな人々」「師匠物語」「それもまた彼の戦場」のOVA4本。
原作(というかファンブックだったか)に収録されていた「盲目の錬金術師」を始め、ウィンリィとリザの出会いのエピソードを補完しつつ二人の思いを描く「シンプルな人々」、最強の師匠イズミがどのように出来上がったかを語る「師匠物語」、イシュヴァール殲滅戦に至るまでのロイとヒューズの出会いを綴る「それもまた彼の戦場」と、原作準拠のショートストーリー。
ヒロインたちが可愛いなあ! ピアスの理由だったり、髪を伸ばす理由だったり、出会いをきっかけに二人の進む方向が決まったんだな。二人とも、大変な男どもの面倒を見つつ、いつまでも仲良くしてほしい。

ハロウィンの夜、パーティからの帰り道にダイナーに立ち寄ったタラとドーンは、そこでクラウンメイクの男と遭遇する。薄気味悪いピエロは何故かタラに興味を抱いた素振りを見せる。不穏な気配を感じて帰宅しようとするタラたちだが、車はパンクしており、姉の迎えを待つほかない。だがすでに惨劇の夜は幕を開けていた。
めちゃくちゃグロくて怖いと聞いて。間違いなくグロかった。スプラッタだった。めちゃくちゃ人が死ぬし殺される描写が凄まじい。刃物で切る描写が苦手な人は絶対見ちゃだめ。
ピエロ男が二人組の女性に目をつけて、彼女を追いつつ、邪魔する人間を殺戮していく。このピエロから逃げるのと、スプラッタ描写がメインなので、動機がどうとかピエロは何者なのかとかどうでもいいんだよ! という。ただそのシンプルさからかスプラッタ描写に力が入っているのと、被害者たちがちょっと妙な感じだったりして、ハロウィンというこちらとあちらの境界線が曖昧になる日の出来事の説得力があってなかなか面白かったです。めちゃくちゃ人に勧めにくいけれど。

黄昏を迎えて緩やかに滅びゆく世界、ある辺境の街に住む錬金術師の少女エスカは、コルセイトの街の開発班の新人として配属が決まった。同期は中央で最新式の錬金術を学んだという青年ロジー。決して豊かとはいえない街で、二人の錬金術師は人々のために力を尽くすけれど……。
アトリエシリーズはあまりプレイしたとは言えないし、特に黄昏シリーズはほとんどわかっていないも同然なんですが、ライザのアニメを見たので古いものを見てみようかと思って視聴。
ライザが世間知らずで自己肯定感の高い子だったので、エスカとロジーの普通さというか、相方だったり周りの人だったりの意見を聞いて無鉄砲な行動に出ないのがめちゃくちゃ安心しました。錬金術の新旧で揉めるのかとどきどきしていたんですが、そんなこともなく、ほどよい相棒感が見ていて微笑ましかった。
後半はだいぶ込み入った話になっていて、ゲーム本編の最終盤の話だったのでは……と思います。フラメウは、エンディングで描かれているのはきっとはちどりひめのイメージですよね? めちゃくちゃ可愛い!

邪竜スマウグが討ち取られ、ついに解放された王国エレボール。だが王となるはずのトーリンは黄金に取り憑かれて病み、すべての者を拒んで聞く耳を持たない。約束を違えたトーリンに、協力した人間、秘宝を取り返そうとするエルフ、闇のオーク軍が迫り、ドワーフ軍と激突する。これはある善良なホビットと山の下の王と旅の仲間たちの友情と絆の物語、そしていつか始まる指輪の物語の序章。
竜の黄金に魅せられて疑心暗鬼に陥って心を閉ざす展開、ファンタジーだー! と嬉しくなる展開なんですが、実際に見ているときついよー! ビルボの必死の呼びかけが、本当に、心からトーリンを心配してなんとか助けようとしているのが伝わってきて。
だから最後のシーンがぐっとくる。誰もが諦めざるをえなかった状況で、戦う力のないビルボだけがトーリンを諦めなかった。真の友と呼ぶのも納得で、その後ビルボも彼のことを友達だと言ったところで涙腺崩壊。地図の書き込みを見て、また泣きました。
そして物語はやがてフロドに託されていくわけですが、やっぱりそのことを思うとなあ! 指輪の旅がめちゃくちゃ辛かったからな……。しかしビルボが指輪を持っていなければ助からなかったこともあったし、サウロンを滅ぼすこともできなかったからなあ……。

邪竜スマウグに奪われた王国を奪還する旅を続けるドワーフの王トーリンとホビット族のビルボたち。だが邪竜との戦いを目指す一方、世界には不穏な闇の気配が漂いつつあった。旅の途中、一行は森のエルフたちと遭遇するが、トーリンたちドワーフと森のエルフたちは互いにわだかまりがあり……。
ドワーフは頑健で格好いいですが、エルフは美しくて格好いいですね。こういう種族差が、役者さんや、各々の髪型や衣装なんかに表れているのがめちゃくちゃ楽しいな!
しかしどうしてガンダルフはすぐに単独行動をして捕まってしまうのか。60年後も同じようなことになるんだよな……めちゃくちゃ強くなって帰ってくるわけですが……。
そんな感じでこの後の物語を知っていると色々と思うところがあって。レゴラスは言動がだいぶ若いし(将来ドワーフの友を得るんだぜ君は)、ビルボが指輪を使うとはらはらするし(ダークサイドに落ちていくんだよな)、ガラドリエル様も古いエルフたちもみんな力を失うんだよなとか(そして去っていくんだ)。そして最後に指輪を葬り去るために力を合わせるんだよなあ。熱い。