読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々

バルサとチャグムが熱々をかきこんだ〈ノギ屋の鳥飯〉、タンダが腕によりをかけた〈山菜鍋〉、寒い夜に小夜と小春丸が食べた〈胡桃餅〉、エリンが母と最後に食べた猪肉料理……上橋作品に登場する料理は、どれもメチャクチャおいしそうです。いずれも達人の「チーム北海道」が、手近な食材と人一倍の熱意をもって、物語の味の再現を試みました。夢のレシピを、さあ、どうぞ召し上がれ。(裏表紙より)
食事シーンを挟みながらその料理の再現レシピを収録した一冊。素朴で美味しそうな料理ばかりだなあ!
その世界のものを食べているシーンがあると、そこで生きているっていう感じがする。すごくささやかなシーンだからこそ、登場人物の人間味が出るというか。食事をするって親しい人とじゃないと居心地が悪いものだから、登場人物が食事していると自分の近くに感じて嬉しいなあと思ったりもする。
勉強になりました。お腹減ったー!
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フェルが偽物だということがクロウにバレていた。短い人生でした!! と混乱するフェルに追い打ちをかけるように、クロウの態度が急変。今まで自分を信じてくれた彼に、これ以上嘘をつきたくないフェルは“偽嫁”白状を決意する。ところがいざ告白、というときにクロウから「神誓を解除したい」と言われてしまい——!? それって、仮嫁とはマジ離婚ってこ……と?
旦那さまからの離婚宣告!? 想いが大迷走の第7弾!(裏表紙より)
クロウがすでにシレイネの偽物としてフェルが来たことを知っていた、というところからの続き。妖精に対抗するための手段を探すため、そして亡くなったパールの痕跡を調べるため、中央教会を訪れたクロウたち。実はその教会にも呪毒の影響が……。
謎を解くための手がかりがいっぱいな第7巻。フェルを狙う人物も接触を図ってきたし、敵陣からのお誘いもきたので、お話は半ばまで来た感じかな?
カイズ猊下が真面目に見えて実はノリのいい人物なんだろうと思ったのでこの先も登場してほしいなあ。ステンドグラスをぶち破ってみたかったと思うなんて、結構悪ガキの面があるよね笑

思いを口にすることだけなら、許していただけますか?
王弟公爵フィオンへの想いを自覚した男爵令嬢コレット。フィオンは熱心に想いを伝えてくれるけれど、彼の身分ゆえに素直に言葉にすることができない。そんな中、フィオンに惚れ薬の解毒薬を飲ませることが決まる! しかし薬を飲んだ彼は別人のようになってしまい!?
累計1360万PVの甘く切ないラブファンタジー、感動のクライマックス!!(裏表紙より)
2巻にして完結巻。最後まで可愛らしいロマンスでした。
惚れ薬を通じて出会ったコレットとフィオン。彼の気持ちは惚れ薬が原因で、薬が切れれば冷めてしまうのではないかと怯えるコレットは好意を口にできずにいた。そんなコレットを排除しようとする何者かの動きが。
お話は王道なので早くうまくいけばいいなあ(最後うまくいくんだろうなあ)という安心感を持って読んでました。犯人はちょっと考えが足りなすぎるのではという気がしましたが、最後に明かされたフィオンと国王の事情も含めて、登場人物の配置が思わせぶりに感じたんですが特に活躍しないまま終わってしまったので、もう少し込み入った部分も読んでみたかったです。

天使の血をひく人々の国、テールダンジュ。ここでは、愛の営みは神への捧げ物である。少女フェードルは“クシエルの矢”と呼ばれる印をもって生まれ、それゆえに数奇な運命をたどる。謎めいた貴族デローネイに引きとられ、陰謀渦巻く貴族社会で暗躍するためにあらゆる知識と技術を授けられたのだ……一国の存亡を賭けた裏切りと忠誠が交錯する中、しなやかに生きぬく主人公を描くローカス賞受賞の華麗な歴史絵巻、開幕!(裏表紙より)
交わることが神の捧げ物とされるテールダンジュ。春を売る神娼の娘として生まれながらも、瞳に赤い血のような染みを持って生まれたフェードルは忌み子だった。しかしそれは「アングィセット」と呼ばれる特殊体質を示すものであり、それを知った謎の貴族デローネイに引き取られ、彼の諜報員として仕込まれることになる。
諜報と陰謀とエロスと。たくましくしなやかなヒロインであるフェードルが、少しずつその才能を見せ始めるところがどきどきするなあ。一人称なので淡々と話が進むんですが、彼女がとんでもなく激する瞬間とかあるんだろうか。
![ARIA The AVVENIRE [Blu-ray]](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/41Q4kV3VDkL._SL160_.jpg)
アリアカンパニーのシングルであるアイは、今日も先輩である灯里の指導を受けていた。ある日姫屋の藍華、オレンジぷらねっとのアリスと偶然に再会する灯里。アイはそれを「みらくる」と言い、灯里は独り立ちする前の三人で一緒にいた日々を思い出す……。
原作読了済。アニメは第1期、第2期、第3期視聴済で、OVAは未視聴。
本編のその後が垣間見えるOVA。修行時代の灯里たちのエピソードをやりながら、"アクアマリン"となった灯里と後輩のアイのお話をやってくれるという、ボーナストラック的なお話が三つです。一話目がアリシアさんの裏誕生日の話なんですが、アテナ先輩がいないのが泣けてしまう……でも登場してくれた……嬉しい……。
二話目はケットシーの最後のお話。三話目は先輩から後輩へ、後輩から先輩への気持ちがいっぱい詰まった未来軸でのお話。ウンディーネ三人組が三組揃うという奇跡のショットが見られて嬉しかったです。アテナ先輩……。みんなが揃うようにお話が作られていてよかった……。
出会いと別れを繰り返しつつも、その一瞬一瞬にある幸せなことをめいっぱい味わう登場人物たちが素敵でした。
![腐女子彼女。 [DVD]](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/51ZDpgOxS1L._SL160_.jpg)
二歳年上のOLヨリコと付き合うことになった大学生のヒナタ。けれど告白のときに彼女から逆告白されたのは、オタクであることと腐女子であることだった。彼女の妄想や同人誌やゲームなどの趣味に振り回され、それでも一途に彼女を思うヒナタは……。
2009年の映画。原作は未読。
こういう、オタクや腐女子を過剰気味に描いている作品はあんまり好きではないんですが(オタクはちゃんと隠れるよ! 気を許した相手にしかオタ話しないよ!)、とにかくヒナタがいい子すぎて……。彼女に付き合ってアニメ関係のイベントに行くって優しすぎる……。
そして見たことあるようなと思っていたらヨリコさん役は電王のお姉ちゃんだったかあ。
声優の福山潤さんと日野聡さんが本人役で出演していて笑ってしまい、それを前にしているお客さん(キャストさんですよね……?)の反応がガチっぽくてまた笑ってしまいました。跳ねるよね、嬉しいとね。口抑えちゃうよね。何かが出そうで。
腐女子という設定はあるものの大人の女性と年下の男性が付き合っていくには……という現実的でビターな部分もある作品で、オタク部分はハイテンションめで生暖かい感じなのに、恋愛部分はシリアスという落差が、あんまり見ない感じだったので不思議で興味深かったです。
![一枚のめぐり逢い [Blu-ray]](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/51EoMmQ-dzL._SL160_.jpg)
戦地で一枚の写真を拾ったローガンはたった一人生き残って国に戻ってきた。手にした写真に守られたように感じていたローガンは、そこに写っていた女性にお礼を言うため、彼女を探してルイジアナへやってくる。そして写真の女性であるベスと息子ベン、彼女の祖母エリーと関わっていくが、写真のことは伝えられないまま恋に落ちてしまい……。
戦争というものは人の心を傷つけ、その傷はうまく塞がらないものなのだ、ということを最初に感じました。
男性主人公視点のハーレクインロマンスみたいなストーリーなんですが、ところどころに見える心の傷や寂しさの気配が上品でいい映画だなあと思いました。どんなに痛くても空白が埋まらなくても、寄り添って生きようとという人たちの切なさと力強さを感じる。誰もがより良い方向に変わりたい、運命を変えたいと願いながら、少しずつ前に進む。そういう堅実さが愛おしい作品だ。
なんだか心がしんとなる、好きな映画でした。
![スクール・オブ・ロック [Blu-ray]](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/613UOLEIFWL._SL160_.jpg)
頭にロックしかなく、やりすぎのパフォーマンスと人間性のクズっぷりからバンドから追い出され友人からも見放されそうになったデューイ。私立小学校の代用教員にありつくものの授業をやる気はない。しかし生徒たちの高いポテンシャルを感じ、授業と偽ってロックバンドを結成してしまう。しかも学校と保護者には内密で大会に出場しようとし……。
デューイのあまりのクズっぷりに、言いくるめられて騙されている生徒たちが心配になるんですが、子ども側から見れば大人を出し抜く楽しい作品なのかな。保護者の反応は当然だと思いますが、音楽は人生を少し豊かにするよなと思います。がちがちで固められた人生よりも遊びがある方が楽しい。
みんなどこかしら鬱屈した思いがあってそれを「ロック」にぶつけるのが楽しかったなあ。どんなにがちがちの人でも案外そういうものに救われた年頃があるのかもしれない。
好きだという気持ちの狂気と喜びは大人として見ていて少し怖かったですが、子どもたちは楽しそうだ。楽しみを見つけた子どもたちなので、音楽のある人生を楽しんで成長していってほしいです。

再びの社交シーズン。刺繍好きの伯爵令嬢アウローラは、指輪で結ばれた美貌の近衛騎士・フェリクスとの逢瀬を楽しみに王都に向かっていた。ところが、彼に出会えた喜びもつかの間、侯爵家の次期奥様としてアウローラは王宮で花嫁修行をすることになってしまい…!?(裏表紙より)
花嫁修業として次期王太子妃の臨時侍女になって、知り合いや伝手をいっぱい作ってきてね! と送り出されたアウローラ。近衛騎士のフェリクスには過保護にされ、城内デートなんかもしたりして相変わらずの熱愛ぶり。しかし王太子妃となるリブライエルの花嫁衣装のベールが盗まれた!
という感じでアウローラ自身ではなくリブライエルが狙われたところを巻き込まれるわけですが、熱愛が度を越してすごいことに……というラストで笑ってしまいました。情熱的すぎるだろう! 大丈夫か!?(爆笑)後半は結構深刻なシーンもあったんですが、おまけの小話で全部吹っ飛びました。
次は結婚の話かな? 暴走するフェリクスをどうやって制御するのか、アウローラには頑張って欲しい、切実に。
![([お]4-4)ゼラニウムの庭 (ポプラ文庫)](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/51rV4uQurRL._SL160_.jpg)
おそらく、信じてはもらえまい。でもたしかに彼女はそこにいる——文筆家を目指するみ子は、祖母から一族の秘密を聞かされ、それを書き記すように告げられる。秘密とは、一人の女性のことだった。嘉栄という名のその人は、世間からひた隠しに隠されていた。(裏表紙より)
祖母・豊世から、家族から隠された女性・嘉栄の話を聞いたるみ子。祖母と双子として生まれてきたはずの嘉栄は、しかし緩やかにしか歳をとらない不思議な体質だった。表沙汰にはできないと隠されて育てられ、ある時には外国に、ある時には家の蔵に閉じ込められた嘉栄は、豊世、その娘・静子、そしてるみ子に大小の影響を及ぼしている……という不思議なお話。るみ子が聞き取った話も交えて自分語りのようにして進行していきます。
ほぼ何も起こらないんですが、嘉栄の不気味さ、侵し難い何かがぐうっと迫るようでした。この一族の磁場でありながら、埒外のところにある存在で、どうしても理解できないし需要もできないけれど、確かに血が繋がっているのだ、という……。
掴み所はなかったのですが、なんだか最後の最後にぞくっとしてしまった。