読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々

平凡な町娘のリアナは、ある朝目覚めると、なぜか公女ファスと魂が入れ替わっていた!? どうやら何者かに呪術をかけられたらしい。ファス姫には隣国の王子との縁談が来ており、賢者イードの命令で、リアナはファスのふりをする羽目になってしまう。だが、夫となる王子は呪いによって獣の姿に変えられていて!? リアナは、ファスの身代わりとしてイードと共に隣国に嫁ぐ決意を固めるが……!?
どんな姿をしていても、お前を見失わないから。(裏表紙より)
様々な要素に裏表があって、面白い仕掛けの作品だったなあ。
北風とあだ名されている賢者イード。拾われ子の上に正賢者ではないけれど、大切な人、ファス姫と兄弟子のサイルのために尽くしてきた。一方リアナは恵まれない環境で育った少女。このリアナのすごく前向きで、彼女から紡がれるしなやかで優しい言葉が、傷ついているイードにどんどん沁みていくのがわかって、ロマーンス! とにやにやしてしまった。ファスの言動を見ていると、リアナのような考え方って新鮮だったんじゃないかなあ。
あとキナがかわいい。一生懸命な小動物系侍女のキナとファスが結構いい関係だったんだなあというのも最後に見られてよかった。
「どんな姿をしていても」っていうのは、リアナに限らず……っていうのが面白い。こういう話になるとは思わなかった。リアナは今後どうなるのかな。イードにしごかれて頑張っていってほしい。
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自らの願いをもとに、強大な力を持つ魔導書と契約する11カ国の王。しかし、リースルイン国の王女シルヴィアは、すべての魔導書を無効化できる【大いなる鍵と虚の書】を所有するも、絶対に契約などしないと決めていた。だが……。「——君のような王を、千年待った」突如現れたのは、美しい人型の眷属。君の願いが欲しいと嘯く彼に、頑ななシルヴィアの心は乱され!?(裏表紙より)
願いを叶えることを誓えばそのための力を貸してくれる魔導書(グリモワール)と契約する11人の王。すべての魔導書を無効化できるほどの力を持つ「大いなる鍵と虚の書」と仮契約することになってしまったシルヴィアだが、過去の出来事を理由に、魔導書に頼らないことを心に決めていた。それがますます書に宿るアルス・ノヴァの関心を呼び。
魔導書とはなんぞや。それと契約する者の覚悟とは。自分の願いは自分だけのもの、どんなにすり減っても何度だって望む強さを試される、というような物語だったなあ。
魔導書を手にしたからには王たちにはそれぞれ強い願いがある。人間としてすごくレベルが高い……というか、志が高くてまさに王族といった感じです。この世界ではきっと魔導書と契約するだけの思いを持たなければならないという縛りが、各国の王族にはあるんだろうなあ。

〈夜の主〉と呼ばれる魔王ウルギスの花嫁に選ばれたロロナ。ウルギス暗殺の密命を受けての嫁入りだが、ロロナは彼が本当に悪い男か、自分の目で確かめるつもりでいた。ところが初対面のウルギスから「必要なのは世継ぎを産む体だけだ」と冷淡に告げられロロナは猛反発! すれ違いの新婚生活が続くが、ある日偶然、夜しか姿を見せないウルギスの昼の姿を知ることに。恐ろしい普段の態度とは正反対の甘さを見せる夫にロロナは大混乱して…!?(裏表紙より)
さすがにヒロインに「お前の世継ぎを産む体にしか興味がない」と言い切るヒーローは少女小説としてはだいぶとアレだと思うんですが、夜ギスくんと昼ギスくんにはそれぞれの良さがあるよなあなどと思ってしまった私は、だいぶと少女小説界に毒されているのかもしれない。
前髪短めのロロナが可愛らしくて、これで国一番の騎士かーきゅんきゅんするわーなどと思っていました。女子っぽいしたたかさも備えていて可愛らしいヒロイン。ウルギスとのいちゃいちゃもっと見たかったなー。
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スポーツ解説者のマイクは、シドニーへ向かう飛行機でテリーという歌手の女性に出会う。飛行機トラブルで予定を大幅に変更することになった二人は、お互いに惹かれ合いながら旅を続ける。しかしマイクもテリーも婚約中の身。迷いながらも新しい人生を生きることを決め、エンパイア・ステート・ビルでの再会を誓う二人だったが……。
1994年の作品。
互いに婚約者がいるのに、偶然出会って旅をした相手と惹かれ合う。これが運命と知って、婚約者と別れて新しい人生を生きようとするものの……。事故とかさあ! そういうのやめろよお! 恋愛映画の様式美だけどさあ!
大人の恋という感じで、口が上手くて堂々とした男ぶりのヒーローと、理知的だけれど女性らしいしなやかさを持つヒロインの組み合わせが、時代だなあと思う。
やっぱりすれ違い後の和解っていいなあ。すべてを理解してただ抱きしめるっていうの、品がよくてうっとりする。
リメイクだったりモチーフにした作品など複数あるみたいなので、他のも見てみたい。
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高校二年生の玉木マリ(キマリ)は高校に入ったら「青春する」ことを決めていたものの、いまになってもまだ何もできていないことに気付いたある日、駅で同じ学校の女子生徒が落とした封筒を拾う。その中には百万円。落とし主を探したキマリは、それが「南極」とあだ名されている小淵沢報瀬のものだと知る。母が南極観測隊員だった報瀬は「絶対に南極に行く」という目標を掲げ、周囲がどんなに馬鹿にしても諦めずにその資金を貯めたのだった。そして報瀬はキマリに、一緒に南極に行かないかと誘い……。
何者でもない、何にもなれない、けれど何かになりたい女子高生たちが、開かれた世界に一歩踏み出す。南極という宇宙よりも遠い場所に、どんなに馬鹿にされても、家族や友人と不和を起こしても、そこに行くんだという思いを持って。
「ざまあみろ」で泣くよね。やってやったぞ! って気持ちになる。馬鹿にしたやつら、何もできない、何もしないやつらに、私たちは諦めずにやってやった! と言いたくなる。
パソコンのシーンは、ぐっときました。なんだろう、すごくSFみがある。時間も空間も超えて手紙が届く、あの人はここにいたんだっていう感じがそういう風に思わせるのかな。「宇宙よりも遠い場所」に行ってしまった人、結月のような自分の仕事を楽しみにしてくれる人がいるっていうのは、不思議と励まされるものだなあと思いました。
成長って自分のスケールを知ることなのかもしれないなあ。最後のLINE、すごくよかった。ぽろっときた。
とてもいい話だった!
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小学生の川上真一は臆病な性格で、同級生たちにやり込められることが多々あった。ある日天正時代にタイムスリップしたことで、とある姫と侍に出会う。姫の名は廉。侍の名は井尻又兵衛。お互いに思い合いながらも、身分の違いにより叶わぬ恋を胸に秘めた二人だった。真一は現代の知識を活かしながら日々を送っていたが……。
「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ アッパレ!戦国大合戦」が原案。
野原一家に相当する川上家のお話はちょっと脇に置きながら、現代の品や価値観に憧れる廉姫と又兵衛の身分違いの恋を描きつつ、主役である真一少年が成長するお話でもあります。
原案作品を見た子どもたちでも見られるような、難しいことはいい感じに省いてわかりやすくした作品だったなあ。戦国時代にタイムトリップしたとして、真一のようにうまく過ごせるわけがないとは思うんですが、現代の道具で立場を作ったり、戦国時代の人々を驚かせたりという展開は、わかりやすくてとても面白い。理解力の高い廉姫も、性格付けになっていてうまいなあ。
少年の成長と、その素直さに感化される大人たちの図っていいよね! 現代で真一がどういう風に周りに受け止められるようになったのかも見たかったです。しかし最後のビデオは、切なかったなあ……。

王太子の妾になる野心を抱いて王都へやってきた没落令嬢のステラは、公爵ヴィンセントから王宮での侍女の仕事を紹介する代わりに、偽の恋人になってほしいと持ちかけられる。彼は破天荒なステラに興味を引かれる一方で、監視するつもりだったのだ。そのもくろみを知りつつ、逆に利用してやると取引にのったステラだったが、思惑とは裏腹に信頼を寄せてくる王太子妃と友情が芽生えてしまい、野望が揺らいでしまう。その上ヴィンセントから恋のアプローチを受けてしまって!?(裏表紙より)
王太子の妾になります、と公言して堂々と王宮で乗り込もうとしたステラ。その野望が潰えかけたそのとき、公爵ヴィンセントと取引をすることに。地味な仕事ぶりが認められて王太子妃の侍女になったけれど、ステラは、ヴィンセントと王太子ジェラルド、妃ディアナの未だ続く三角関係を知り……。
お互いを知っていく過程で願いや夢が変わるという、四人の関係がいいなと思いました。ステラと出会ったことで三角関係が終わり、新しく前へと進むことができた三人。まさしくハッピーエンド。
公妾を狙うステラは、賢くも優しくて立ち回りのうまいいい子で、好感度高かったなあ。ディアナもただものではない感じが好きです。

怪我に倒れた小玉に代わり、戦場では賢恭が軍を率いていた。そして小玉負傷、樹華戦死の報が届いた宸は衝撃に揺れていた。
小玉を思うが故の企みで望まぬ結果を招いてしまった梅花は、自らの命を以て償おうとするが、裏で何かが動いていたのではと疑う文林は、真相を探るよう梅花に命じる。
「小玉が死んだら、お前を殺す。だが、死ぬまでは働いてもらう」
司馬氏の失脚までは上手くいった。その後何故歯車は狂ってしまったのか。梅花は思いがけない闇に真実を見つけてしまい——?(裏表紙より)
第一部完ということで、戦争と司馬氏の失脚、小玉の気持ちに一つの決着がつく第八巻。人はあっけなく死んでしまうものなのだとしながらも、みんな何かしら輝きを持っているよなあと思わされる。
だいぶと視点が入り乱れる前半は、小玉不在もあって結構読みづらかったように思ったのですが、やっぱり小玉が出てくると物語がびしっと引き締まるよなと思ったり。彼女の皇后らしい振る舞いとその裏にある葛藤が、面白いよなあ。

あやかし絵の専門画家・富嶽北斗は奇妙な力を持っている。それは怪異を“見て”、“触れ”、描くことで封じる——“吸印”出来る力。
そんな北斗は、浅草の街並みとグルメを愛する腐れ縁の小説家・多喜沢と、今日も一風変わった事象に巻き込まれ……!?「デンキブランと高女」「ホッピー通りの狐者異」「浅草寺と骨女」ほか、5篇を収録。
祓い屋画家×下町グルメのあやかしミステリー、ここに開幕!(裏表紙より)
いうほど謎解きはしていませんが、すれ違ったあやかしと、その世界にあえて深く踏み込まない感じで近くで暮らしている、北斗や多喜沢、美沙緒の日常のお話でしたね。
見える力を持っている北斗と美沙緒。それに理解を示す多喜沢という関係性がとてもいい。わかってもらえるっていう安心感、共有できるっていう信頼はいいよなあ。
よく街に出てグルメしているからか、すごく日常を生きている感があって、こういう世界が自分の身近にあるんだろうなあと思ったり。
「ホッピー通りの狐者異」がいい話で、ご飯も美味しそうで好きだと思いました。

騎士に憧れる少女マリアーヌは、失恋を機に王宮へ。そこで出会った第二王子ロベルトから下僕認定されるが、いつしか二人は思い合うように。強引なほど情熱的なロベルトの言動に、恥ずかしくも幸せいっぱいのマリアーヌ。そんなある日、マリアーヌの故郷で謎の盗賊団が現れたという情報が! その陰に、かつて王宮を混乱させた人物の気配を感じたマリアーヌは…!? 過激に甘い恋人の愛に包まれて、男前少女が凛々しく大活躍!(裏表紙より)
ボーナストラック、かつ最終巻の第三巻。マリアーヌとロベルトの絆を感じさせる事件の解決と、この後もこのように二人で暮らしていきましたというのが感じられるものでした。
甘々なロベルトの台詞に悶絶したり、マリアーヌの騎士然として振る舞いにかっこいいと思ったりと、楽しかったです。本編としてはまだ長く続いただろうし、謎も残っているけれど、幸せな二人が見られてよかった。