忍者ブログ
読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
[206]  [207]  [208]  [209]  [210]  [211]  [212]  [213]  [214]  [215]  [216
薔薇色プリンセス・レッスン (コバルト文庫)
世界各国の王族や貴族、資産家の女子のみが通う全寮制学校「エコール・ドゥ・ブランシュ」。ソランジュは、華やかな学校にどこか馴染めず、ひっそりと学校生活を送っていた。しかし美しく自由奔放な転入生アレクザンドラがソランジュの同室となったその日から、日々の平穏は破られる。反発し合いながら、惹かれ合う二人…これは友情?それとも…!?しかし驚くべき事実が明らかになり!?(裏表紙より)

前後編の前編。
とある理由から貧しい夫婦に育てられたソランジュ。母親から疎んじられた彼女は日常的に虐待を受け、いつも空腹で汚れていた。心の頼りは、ふらりとやってくる画家の老人。ある日ついに殺されそうになったソランジュだったが、奇跡のような救い手が現れて。
そして8歳になったソランジュは、全寮制学校で14歳になった。自らの本当の素性を知らないまま、助けてくれた彼の言う「薔薇」になるために。
不遇すぎる女の子が本物のプリンセスになるまでのお話で、冒頭の虐待的な日常が辛くて仕方がない。傷付いた彼女が全寮制お嬢様学校で誰とも関わらずに過ごしていたところに、魅力的なクラスメートがやってきて、彼女の日々がゆっくりと色を変えていく。おおー素晴らしい! めちゃくちゃ少女小説! しかもその女の子は実は……という美味しいところもあります。
ソランジュの運命が劇的に変わり始めたところで前編はおしまい。
この話めちゃくちゃ好きなんですが、タイトルと表紙絵をもう少し変えた方がよかったのではないかなあという気がします。ピンクと花でぶりぶりにするよりもシックに整えて、後編でぱあっと明るい色を使ってほしかった。前編と後編、どっちも似たような印象の表紙なんですよね。もったいない……。
PR
オリヴィアと薔薇狩りの剣 (角川ビーンズ文庫)
火事から父を助けようとした瞬間、異世界の島・ログレスにトリップしてしまった女子高生の織葉。人食い薔薇に襲われたのを救ってくれたのは、氷のように冷たい美貌の騎士・ギンレイ。元の世界に戻るため、人食い薔薇を退治する薔薇騎士団に入った織葉だが、ギンレイは冷たい言葉ばかり投げかけてきて――。「強くなるわ。守るって、決めたの」強がりな少女と孤高の騎士が世界を救う――異世界トリップファンタジー、開幕!(裏表紙より)

とても懐かしい気配に満ちた、「現実を変えたい」と願う少女が異世界に召喚され、薔薇を狩る者の一人として、頼り甲斐のある仲間たちと戦いながら、自分を助けてくれた訳ありの最強の騎士への思いをほのかに育てつつ、世界の秘密に触れようとするファンタジー。1巻目で、話がまったく終わっていませんが、この一人称の感じとかキャラクター、設定、世界観が本当に自分の中二心をびんびんに揺らしてくれて、悔しい……好き……! って思いました。またイラストが綺麗なんだなあ。
世界観がアーサー王伝説を下敷きにしていることもあって(キャメロットとかマーリンとか……)楽しかったんですが、ギンレイの正体にはおおっと思いました。
鬼灯の冷徹 第1巻(期間限定CD地獄)Aver.(外付け特典なし) [DVD]
地獄で閻魔大王の第一補佐官をしている鬼灯は、有能と評判の男。地獄での仕事を淡々と処理しながら、上司である閻魔大王に遠慮のない口を聞き、部下や知人をこき使い、外国からの視察には自らの有能ぶりとドSぶりを発揮する……人材不足に悩む地獄で起こる出来事と個性豊かな者共のお話。

第1シーズンを見ました。地獄で起こるいろんな出来事を、神様や悪魔や鬼や伝承の人物、おとぎ話の人物などとも絡めながら、ゆるーく描く感じで、ゆるゆるーっと見てました。民話神話が絡めてあるのがわかりやすくて楽しいなあ。あと細々と現世ネタが入るのが面白い。
やっぱり一番印象に残るのはOPです。ものすごい大真面目な顔をしながら「じごじご地獄だよー」と楽しく歌われると、いつの間にか洗脳されて歌を口ずさんでいる。
東京タラレバ娘 DVD-BOX
鎌田倫子はADから脚本家に転身した30女。高校時代からの親友の香と小雪と毎日のように女子会を開いて恋話をしている。だが30代独身である自分たちは東京オリンピックをひとりで孤独に見るのでは……という恐怖にさいなまれていた。あの時こうしていたら……ああすれば……と過去の恋と選択に思いを馳せて後悔する彼女たちだったが、とある若いイケメンが「タラレバ女」と倫子たちを評する。仕事と恋に悩む彼女たちに、さまざまな出来事が起こって……。

30代ってそういうものなんだな……と切なく苦しく、あー!! と胸をかきむしって悶えたくなるような、リアルなドラマだなあと思っていました。年齢の区切りって意味があるの? と最後の方で三人が話すところがありますが、確かに別にパートナーを見つけるなら30代までに、なんてのは必要ないと思う。
改めて1話から見直して思ったのは、倫子の仕事面に対する考え方がなんとなく合わないなあと思ったことでした。仕事がほしいとか、仕事としてベストを尽くして淡々とこなす感じ、この恋愛主軸のドラマで彼女の創作意欲とその執着心について深く書く必要はないと思うんですけど、物づくりをする人としてちょっと気持ちが軽い気がする、とそこだけ気になってしまった。
いやーでも、過去の選択を思い返して「ああしていたら」「こうしていれば」と考えるのはなあ、仕方ないよなあ。若いことに依存するとそうなってしまうのかもしれない。
救いがあるなと思うのは、三人娘が自分らしさを失わずにいるところ。べったり恋愛するわけでもなく(ずるずるはするけれど)、女らしさとか女はこうあるべきっていうところと見えない部分で戦っている感じがするところです。
面白かった。
思い出のマーニー [DVD]
杏奈は孤児だったが現在は養父母に引き取られて暮らしている。しかし居場所がないと感じる杏奈は自分を一人にした母と祖母を許せず、また養父母が養子を引き取ったことによる支援金を自治体から受け取っていることを知り、ますます心を閉ざしていた。喘息がひどくなった杏奈は養母の勧めで、空気のいいとある地方で静養することになるが……。

少女と少女の心のふれあいが美しいなあと思いながら見ました。「あなたはわたしのひみつよ」って台詞はとても素敵だ。どうして女の子たちの「内緒よ」っていう言葉はとても可愛らしくていけないものに聞こえるのかなあ!
心を閉ざしていた杏奈がマーニーと出会ったことで少しずつ活力を取り戻していく様子がいい。マーニーがいなくなって裏切られたと思った後、窓にいる彼女に向かって叫ぶ杏奈は、ずっと一人だったし、でも本当はずっと許せないあらゆるものを許したいと思っていたんだろうなあ。
この作品で好きなのは実は彩香なんですけれど。彼女もまたいろんなひみつや謎が好きな子なんだろうなというのが言動の端々にあふれていて、杏奈と仲良くなってよかった。
Fate/stay night [Unlimited Blade Works] Blu-ray Disc Box 【完全生産限定版】 全2巻セット [マーケットプレイス Blu-rayセット]
冬木市で行われる聖杯戦争。魔術師として生まれた遠坂凛は万全を期してこの戦いに挑むことを決めていた。しかし召喚されたのは狙ったはずの最強の駒セイバーではなく、自身が何者かもわからないアーチャーの英霊だった。そして運命の日、衛宮士郎もまたマスターとなり、戦いに身を投じていく。

Fateの原点、stay/nightのUBW、凛ルートと呼ばれる世界線でのお話。ゲームはPS2版を全ルート履修済みで、アニメ一作目とZeroを見ていて、Zeroは小説でも読了済み。いまはApocryphaを視聴中。FGOもプレイ中です。
長らく見られていなかったUBW、見ました。ああああほんっとこの話すごく好きで! 熱い! たぎるー! そして最後には涙……。ちらちらと見られる別ルートへの伏線と、第四次聖杯戦争を踏まえてのあれこれがとても楽しい。このときセイバーは何を思ったのかなあとか。桜はどう思ってたかなあとか。
そうして見終わると、やっぱりこの聖杯戦争で召喚されたサーヴァントたちに愛着を覚えてしまう。特にセイバーは、本当に士郎に会えてよかったよなあ……。
エピローグがちゃんとエピローグで、最後まで楽しかった。
引きこもり英雄と神獣剣姫の隷属契約2 白の追想と沈黙帝の刃 (MF文庫J)
《ディセンド》皇国の《十二刃》の一人、オースを倒し、滅亡の危機に瀕したソウガを救った少年・白火。英雄となった彼は、自身の力《変幻流転》を上手く使えなくなったことに悩んでいた。ある日、次なる皇国の襲来に備えるため、ソウガの姫たるグウィンらは豊富な資源を持つ《獣の末裔》タルパとの同盟を計画する。彼らとの交渉は難航したが、タルパの技術に惚れ込んだ白火が自らの技能を示したことで信頼を勝ち取ることに成功する。だが、その帰り道、突如として矢の嵐が降り注ぐ。それは第四刃《射手》のセレネの強襲で、白火は彼女に連れ去られてしまい――? たった一つの力が絶望の運命を打開する! 新たなる無双戦記ファンタジー、待望の第二弾!(裏表紙より)

第二巻。生き物と道具を掛け合わせることによって命を持った道具を作る能力を持つ少年が、皇国に滅ぼされようとしていた《獣の末裔》たちに力を貸して戦うお話。今回は、腕に翼を持つカナリア一族の姫君アミラの巻でもあります。
皇国に抵抗すべく同盟を結ぼうと考えたグウィンたちソウガ一族。しかし前回の戦いでオースが倒されたことを知った皇国が様子見を行う、という準備のような話もあって、果たして《変幻流転》を使う白火は何者なのか、そして《十二刃》の持つ《封命具》は誰の手によるものか? と点になっているものを繋ぐための道筋が提示される。でもまだまだ秘密がありそうだなあ。白火はまだまだ力に振り回されている感があるし、一方の視点からはわからないこともたくさんあるので、皇国側の事情がどんなものなのかが気になります。
勇ましい姫の活躍が見たいのでグウィンが強く変わるところも見たいなあ!
書店員の恋 (日経文芸文庫)
今井翔子は本と書店の仕事を愛する26歳の書店員。ファミレスの厨房でアルバイト中の恋人とベストセラー作家、まったくタイプの違うふたりの男性の間で心は揺れる。「いったいどっちを選べばいいの?」恋と仕事に悩み、成長する女性の姿を描いた共感力全開の恋愛小説。(解説・大矢博子)

がっつり本屋さんものというわけではなく、書店員である女性の恋のお話。お仕事らしさはエッセンス程度に、夢を諦めたようにも見える距離が生まれつつある恋人か、おおらかで余裕のあるベストセラー作家か、どちらの恋を選ぶべきかと悩む。そんな中で登場する翔子の周りの人たち、不倫するひかり、セレブ婚を目指す同僚の麻奈実、今時の恋愛観を持つ亜耶がいる。彼女たちは愛かお金かに悩むんですが、解説を読んでなるほど、書店員としても書店の売り上げに貢献する(=金)か、読まれたいものを売りたい(=愛)かという選択を迫られているというのが重なっていたなあということを改めて感じてなるほどと思いました。
すべてが幸せに終わったわけではなくて、これから彼女たちはまた別の問題に直面して、愛か金かに悩むんだろうけれど、その人生を後悔せずに生きられたら一番いいよなと思いました。
梨園の娘 (角川文庫)
梨園の御曹司にして絶世の美男、藤村霞右衛門に男女の双子が生まれた。兄の桂は跡継ぎとして、妹の葵も父に溺愛されて天真爛漫に育った。が、真に父の才を受け継いだのは、皮肉にも娘の葵の方だった。女は歌舞伎役者にはなれない——ジレンマに身悶えながら女優への道を模索する葵。しかし彼女の前には、我が子を愛するがゆえに、その夢を全力で潰そうと立ちはだかる父の姿が……。芸の鬼に取り憑かれた、梨園の父娘ふたり。その愛と葛藤の物語!(裏表紙より)

先んじて父親世代の『美男の血』という作品が出ていることを後に知った。
梨園に生まれた娘がどのようにして女優への道を踏み出すかという作品なんですが……まーほんっと父親たちがいやらしくて! これでもかこれでもか! と伝手と権力を全部使って葵の夢を断とうとするので後半腹が立ちすぎて心が折れそう(=読むのを止めよう)かと思いました。ここまでして全力で潰しに来る意味があんまりよくわからないままのように思えたのですが(芸能界が地獄のようだからいうのは、それなりに想像はできるんですが)『美男の血』の方で語られているのかなあ。
その潰し方がえげつないので、ちょっとだけカタルシスが足りない。双子の兄・桂もどうしようもないまま放置されてしまったので可哀想な印象のまま。非常に「悔しい! 頑張れ!」という気持ちで読んだんですが、その後がもう少し知りたいなあと思った作品でした。
ひとつ海のパラスアテナ (電撃文庫)
——ボクは、絶対に生きのびる。
透き通る蒼い海と、紺碧の空。世界の全てを二つの青が覆う時代、『アフター』。
セイラー服を着た14歳の少女アキは、両親の形見・愛船パラス号で大海を渡り荷物を届ける『メッセンジャー』として暮らしていた。
ある日、オウムガエルのキーちゃん船長を携えたアキは、航行中に恐るべき『白い嵐』に遭遇、船を失って浮島に取り残されてしまう。
そこは、見渡す限り青い海が広がる孤立無援の島だった……。
アキとキーちゃん船長の、『生きるための戦い』が始まる。(裏表紙より)

文明のほとんどが滅び、人が住む場所は海の上となった。『アフター、すべての国境(ボーダー)は水平線(ホライズン)になった』という一文がすべてを現していてめちゃくちゃ好きです。世界が滅びて、人もほとんど出てこないけれど、少女の青春物語が描けているのはすごいなあ……!
最初は生きるか死ぬかのサバイバル、その次は少女たちの青春、そうして戦い。海洋ロマンがたっぷり詰まった作品だなあと思いました。最後がちょっとばたばたと畳みすぎかなあという気がしたんですが、これからも旅は続く感じが最後まで広々と感じられて楽しかった。
Profile
Author:月子
読んだものやら見たものやらの記録
Search
Calender
10 2024/11 12
S M T W T F S
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
Archive
Shopping
Analyzer
Counter
忍者ブログ [PR]